長さ調整や複数本同時むき
カットにも対応できる
被覆をむくのに便利な機能もあり、そのひとつが長さ調整用のゲージです。微調整ノブの右下にあるネジを緩めて移動、締めて固定することで、連続した同じ長さの被覆むきが可能になります。
ゲージの範囲は実測で、最短7mmから最長18mm。長さは測れなくなりますが、ゲージを手前に倒して使わないようにすることで、18mmを超える長さでむくことも可能です。
ツメの奥行きが結構あることからもわかる通り、複数本のケーブルをまとめてむくこともできます。ただし細いケーブルの場合、本数が増えるとすっぽ抜ける可能性が高くなってしまうので、多くても3〜4本程度と考えた方がいいです。揃えて束ねる手間もありますしね。
電源タップなどに使われている平行線を、割かずにそのままむけるというのが便利です。
これ以外にも、グリップの方にはケーブルカッター、端子の圧着機能などが用意されているので、用途によってはPAW-01だけで作業が完結します。
ケーブルを下に引っ張りながら握ると
太いケーブルでも扱いやすい!
ケーブルの太さを気にせず、挟んで握るだけでいいというのはとても楽。細いケーブルは被覆への傷が相対的に深くなるため注意が必要ですが、それ以外では便利に使えるでしょう。
ただし、太いケーブルでも被覆が柔らかいと食い込みやすく、えぐれたりして傷が残りやすいという印象です。逆に、硬いと滑りやすく、引きずった傷が付いてしまうことがありました。
ここでちょっと考えました。どちらもツメでつかんだ後、引っ張る過程で傷が付いています。では、引っ張りに対抗できるようにすればいいのではと思い、ちょっとケーブルのセット方法を変えてみました。
何をしたかというと、ケーブルを挟んだ状態で、下側に引っ張りながら握っただけです。
こうすることで、被覆が引きずられにくくなり、ツメによる被覆への傷が減らせます。また、滑ってすっぽ抜けることも減りました。
手元にあったLANケーブルで試してみたところ、傷付きやすかったフラットLANケーブル、被覆が硬く滑りやすかった通常のLANケーブルのどちらもうまくいきました。
どうしても傷は残りますが、多少はマシになります。気になる人は試してみてください。
●お気に入りポイント●
・ケーブルの太さを気にしなくていい
・挟んで握るだけと簡単
・ゲージ付きで長さを合わせやすい
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