実パフォーマンスも優秀、温度も最大75度で推移
CT2000T500SSD8JPに、Windows 11や各種アプリケーションをインストール。総容量(1862GB)の40%前後を使用した状態のパフォーマンスを確認してみた。
「CrystalDiskMark 8.0.4」をデフォルトモード、データサイズ1GiB、4GiB、16GiB、64GiBで実行すると、64GiBのライトは6400MB/秒にダウンしたが、そのほかはデータサイズに関係なく、安定したパフォーマンスを発揮している。
続いて実アプリでの実用性能を確認できる「PCMark 10」のストレージテスト「Full System Drive Benchmark」と、ゲーミングのストレージパフォーマンスを確認する「3DMark」「Storage Benchmark」を実行した。
「Full System Drive Benchmark」のスコアは3945、平均帯域幅は623.44MB/秒と、PCIe 4.0 NVMe SSDの最速クラスの結果を出している。「3DMark」「Storage Benchmark」のスコアも4000オーバーと優秀だ。
両テストのスコアと平均帯域幅は、ES品だがリード12000MB/秒のパフォーマンスを発揮したPCIe5.0 NVMe SSDのCrucial T700を超えていたのもポイント。「PCMark 10」、「3DMark」のバージョンや、テスト環境が異なるので、横並びの比較はできないが、CT2000T500SSD8JPは実用性能にも不安なしだろう。
最後に10分間連続書き込みを実行した際の温度をチェックしてみた。テストはバラック状態、M.2ソケットにエアフローのない水冷CPUクーラーで実行しているが、温度は最大でも75度に留まっている。マザーボード標準装備の板形状M.2ヒートシンクで十分冷やせている。
2024年のPCIe 4.0 NVMe SSD定番候補のひとつに
Crucial P5 Plusからパフォーマンスをしっかりとアップし、Crucial PCIe 4.0 NVMe M.2 SSDの決定版として魅力十分なCrucial T500。ただ、最新モデルへの切り替えとともに価格は大幅に上昇している。
人気のある容量2TBモデルは、昨年11月ごろのCrucial P5 Plus最安価格と比べて、1万円近くも上昇している点は残念だ。とは言え、すでに海外では2TBモデルが108ドル程度で、送料や税金を含めても2万2000円程度になっている。今後の国内価格にも、期待したいところだ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう