週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

動画の出来を左右する重要なポイント! 動画編集アプリ「LumaFusion」のカット編集をマスターしよう

2023年11月09日 09時00分更新

知っておくとさらに便利になる操作

 ここまで説明してきた内容が、カット編集の基本だ。ただ、動画編集作業を進めていくと、もう少し融通が利くといいのに……と思う場面に遭遇することも少なくない。そんなときに知っておくと便利な操作について解説していこう。

●再生位置を変更できる「スリップツール」を活用する

 タイムラインにあるクリップの長さを変更せず、再生の開始位置を変更したい場合は「スリップツール」を利用する。「すでに全体の尺が決まっているけど、あるカットの頭出しを変更したい」といった場面で使うと便利だ。

 スリップツールを使うには、再生開始位置を変更したいクリップを選択してからプレビュー画面の「スリップツール」アイコンをタップする。すると、タイムインジケーターにクリップ全体が表示され、実際の再生部分が明るく表示される。その中にある「↔」をドラッグすると、再生位置を変更できる。変更したら再び「スリップツール」アイコンをタップすれば確定する。

「スリップツール」を使うクリップを選択し、プレビュー画面下部にある「スリップツール」アイコンをタップする。タイムインジケーターで「↔」をドラッグすると再生箇所を変更できる

●映像と音声を個別に編集するためにオーディオを分離する

 タイムラインへ追加したクリップに含まれる音声は、そのクリップに格納された状態で表示される。映像と音声をそのまま使うだけなら問題ないが、映像と音声を分けて編集する場合は非常に都合が悪い。例えば、音声をそのまま生かしつつ、映像にトランジションを設定する演出をしたくても、映像と音声が同じクリップに格納されたままでは不可能だ。

 そのため、映像と音声を個別に編集する場合は、音声をオーディオトラックに分離させる必要がある。手順は非常に簡単で、該当のクリップを3回タップすればいい。すると、音声がオーディオトラックに表示される。映像と音声は個別に編集することが多いので、この方法はぜひ覚えておくようにしよう。

音声を分離させるクリップを素早く3回タップする。分離した音声はオーディオトラックに表示される

 今回は、iPad動画編集作業のメインとなるカット編集について解説した。カット編集は時間を要する作業だが、ここで紹介した内容を参考にしてもらえれば、効率よく作業が進められるだろう。

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事