人生を上昇気流に乗せるための考え方
とはいえ、「なんとかしなければ」というような感情に任せ、ただ闇雲に“逆に張る”だけではうまくいくはずもない。そこで本書では、「逆張り思考」をしていくうえで欠かすことのできないコツやスキルを明かしているのである。
ちなみに、「人生を上昇気流に乗せるための考え方」として紹介されているのは以下の5項目。
1.人生で起きることすべてをポジティブにとらえ、不幸も「明るい未来」への布石と考える
2.自分の個性をよく理解し、信じ、育てる
3.具体的な目標を立てる/目的意識を持つ
4.社会の常識や敷かれたレールを疑い、競争せずに、試行錯誤を徹底的に繰り返す
5.目の前に来た道をつかみ取る
(「プロローグ」より抜粋)
よいことも悪いことも「意味のあること」と考えてそこからの学びを吸収し、自分の可能性を信じる。目標を立ててその達成のために意識を向け、試行錯誤しながら動き続ける。そしてチャンスを見きわめ、しっかりと飛び込んでものにすることが大切だという考え方だ。
いうまでもなくそれは、実体験によって身につけたものである。そんなこともあってか著者は本書の内容を、「『ポエム』のようなもの」だと表現している。だが実際のところ、上記5項目をそれぞれ深掘りしたその内容は「ポエム」どころか非常に実践的。机上の空論ではないのだから当然ではあるが、だからこそ本書は多くの読者からの共感を得ることに成功しているのだろう。
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逆張り思考 戦わずに圧倒的に勝つ人生戦略成田 修造KADOKAWA
筆者紹介:印南敦史
作家、書評家。株式会社アンビエンス代表取締役。
1962年、東京都生まれ。
「ライフハッカー[日本版]」「ニューズウィーク日本版」「東洋経済オンライン」「サライ.jp」「マイナビニュース」などで書評欄を担当し、年間700冊以上の読書量を誇る。
著書に『遅読家のための読書術』(PHP文庫)、『いま自分に必要なビジネススキルが1テーマ3冊で身につく本』(日本実業出版社)、『書評の仕事』(ワニブックスPLUS新書)、『読書する家族のつくりかた 親子で本好きになる25のゲームメソッド』『読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術』(以上、星海社新書)、『世界一やさしい読書習慣定着メソッド』(大和書房)、『プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術』(KADOKAWA)、などのほか、音楽関連の書籍やエッセイなども多数。
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