ミニLED採用で有機EL並みに黒が黒いWQXGAディスプレー
RTX 4060搭載でクリエイティブ作業もパワフル処理!MSI「Prestige 16 Studio A13V」レビュー
ベンチマークテストの結果は?
本製品の性能を検証するべく、各種ベンチマークテストを行なった。電源オプションは「最適なパフォーマンス」とし、MSI独自のシステム管理・チューニングソフト「MSI Center」では、パフォーマンスを決める「User Scenario」の設定で「スマートオート」にして計測している。
まずは、CPUの性能を測る「CINEBENCH R23」。デフォルト設定の10分間回したときの値としている。
結果は、20スレッドの威力を存分に発揮し、マルチコアで14148pts、シングルコアで1856ptsと、ノートPCとしては申し分ない結果を叩き出している。
また、新しいバージョンの「CINEBENCH 2024」も実行してみた。こちらもデフォルト設定の10分間回したときの値としている。
結果は、CPUマルチコアが794pts、シングルコアが108pts、GPUは8414ptsとなった。こちらはまだ、スコアがどのぐらいのレベルか分かりづらいので、今後の参考までにとどめておいてほしい。
続いて、アプリ実行時の性能を測る「PCMark 10」を実行。
結果は、スコアが6842と7000に近く、ビジネスワークからクリエイティブワークまで満遍なくこなす力を備えている。
3DCG性能を測る「3Dmark」を各種実行してみた。実行したのはDirectX 11対応の「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」、DirectX 12対応の「Time Spy」「Time Spy Extreme」「Speed Way」、そしてレイトレーシングの「Port Royal」だ。
結果は、Fire Strikeで18131と20000は届かなかったが十分高く、Time Spyは8067、Port Royalは4429と4Kの高解像度でなければ、十分な作業ができるレベルだった。
少々重い系のゲームベンチマークテスト「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」も行なった。計測したのはフルHDと2560×1440ドットのフルスクリーン設定で、それぞれグラフィックを標準品質と軽量品質の2つで実行している。
結果は、フルHD、2560×1440ドットともに、評価は「快適」なのでプレイに支障はないはず。ただ、フルHDで8000台、2560×1440で6000台とアクションRPGとしてプレイするには、グラフィック設定を気にしたほうがよさそうだ。
また、レイトレーシングのベンチマークテスト「V-Ray5」も実行。
結果は、CPUのみが5257、GPUを使った場合は1304と、どちらもミドルレンジレベルだった。
画面は鮮やかで見やすくクリエイティブな作業にピッタリ
実際に、写真を現像する作業に使ってみたが、16インチながら画面は広く感じ、高色域の鮮やかな色味によって、現像作業もしやすかった。現場に持っていって、撮って出し作業でも威力を発揮しそうだ。 3D性能も高いので、3Dクリエイティブな作業もこなせるだろう。
実売価格は33万9800円。GPUを搭載したクリエイター向けモデルとしては、この性能結果を見てみると、かなりコスパはいいのではないだろうか。ビジネス用途でもしっかりこなせる本製品。クリエイティブな作業をこなすノートPCを探しているなら、一考の価値ありと言える。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう