――映像出力に今としてはめずらしいD-Sub 15ピンを用意しているあたりを見ると、DeskMini B760もやはり業務用を意識してのことなんでしょうか?
原口氏:日本ですとD-Sub 15ピンをほとんど見なくなりましたが、ワールドワイドでは必要とする地域も全然ありますので用意しています。それに、BIOSを見ていただくと分かるのですが、起動画面にASRockのロゴが出ないようにしています。筐体にもASRockのロゴを入れていませんし、このあたりは業務用も意識した配慮ですね。
――最近は白色のケースも人気ですが、黒色以外の筐体を出す予定はないのですか?
原口氏:ノートPCですと、カラフルなモデルも見掛けますね。自動車を例に挙げますと、ハイエンドのモデルは派手な色も人気を博すのですが、ミドルレンジあたりになると黒や白といった無難な色が好まれるようです。
PCと自動車が同じとは言いませんが、やはり人気を考えると黒が無難かなという気がします。ですが、個人的には乳白色とか、シースルーなどはアリだと思っています。いつか製品化できたらいいですね。
――今後、DeskMiniシリーズに搭載する予定の機能とかありますか?
原口氏:Thunderboltですね。これは、ユーザーからも要望が多い機能なんですが、高速なインターフェースはやはり魅力的な存在です。しかし、現状ですと基板にもうスペースがないため実装はかなり難しいのが実情です。
サイズを大きくしてしまうとDeskMiniのいいところが損なわれてしまうと思っていますので、チップセットレベルで機能が統合されれば積極的に採用していきたい考えです。すでにThunderbolt 5が発表されましたし、ゲームをプレイしたいときだけ、外付けGPUをThunderbolt 5で接続するといった用途も、近い将来実現するかもしれません。そうなってくると、DeskMiniの魅力もかなり上がってくるのはないでしょうか。
――どういった方にDeskMini B760をオススメしたいですか?
原口氏:コロナ禍で在宅ワークとなった方も多いと思うのですが、3年目や4年目となり、そろそろPCの買い替えを検討している方もいらっしゃると思います。そういった方にぜひDeskMini B760を選んでいただきたいです。
DeskMini B760は、ゲーム以外の用途は全部できると謡っていいほどの機能と性能を備えていますし、今、一番ホットなベアボーンだと自負しています。
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