■戦闘の刷新
本作の戦闘は『三國志VIII』と同様、ターン制で進行。最新の技術と『VIII』発売から20年以上に渡って積み重ねられたノウハウを活用し、システムを根本から再構築している。
ゲーム初心者でも遊びやすいシンプルなルールや、野戦と攻城戦が一体となったマップ、地形の活用といった『VIII』の魅力は残しつつも、ゲームのテンポやバランスは大きく改良。
加えて内政と同様に仲の良い武将との「連携」といった旧作には無かった要素も加えることで、遊びやすくも戦術性の高い戦闘を実現している。
『VIII』では2D一枚絵だった戦場マップも本作の特長である2Dと3Dの融合したビジュアル表現へと一新。戦場は最新の3Dで作られているが、遠景は水墨画表現を採用することで、迫力のある戦闘と物語の中で戦うような没入感を両立させている。
■人間ドラマを彩る新規要素
勢力を率いる君主や彼らに仕える武将、特定の勢力に所属しない在野や放浪軍といったさまざまな身分、それらすべての武将で遊べる「全武将プレイ」が、新規要素を追加して装いをあらたに登場する。
「演義伝」
人間ドラマを彩るイベントは新要素「演義伝」で確認できる。「演義伝」ではイベントの条件や結果、さらには分岐をみて自分の好きなようにイベントを起こしたり、逆に回避したりできる。
歴史イベントはもちろん汎用イベントも表示されており、初心者でも「どうすればいいかわからない」ときは条件を確認しつつ進めることで、プレイの指針となる。
▼「董卓暗殺」へ分岐すると、史実どおり董卓は呂布によって討たれる
▼「董卓の逆襲」へ分岐すると、史実とは違ったストーリーが展開する
「宿命」
「宿命」は、武将同士を結ぶ運命。「宿命」には「相生」と「相克」があり、「相生」ではその武将と良い関係が導かれやすくなり、「相克」では悪い関係が導かれやすくなる。
史実で関わりのあった武将はもちろん、史実であまり関わりがない武将同士でも、プレイの展開次第で「宿命」が結ばれる武将が変わり、よりドラマチックな人生を楽しめる。
また、関係が深くなると戦闘や任務で「連携」が発生し、大きな効果が得られる。
「相関図」
新要素「相関図」ではプレイヤーが操作する武将の人間関係や「宿命」を視覚的に確認できる。義兄弟や配偶者はもちろん、好敵手や仲の良い武将、プレイした武将の人生に深くかかわる「宿命」の相手を簡単に把握できるため、直感的に状況把握が可能だ。
相関図に描かれる人間関係は史実の関係だけでなく、プレイ展開に応じて動的に変化する。
「武将ステータス」
歴史シミュレーションゲームの魅力の一つである武将ステータスも刷新し、「統率」の能力値やシリーズで好評の「個性」が追加されているほか、「戦法」や「特技」といった能力も一新している。
ほかの武将とのイベントや会話で分岐がより多彩となり、プレイヤーだけの三国志体験を楽しむことが可能。
仲の良い武将とともに仕事をするとより大きな成果を得られ、主人公の成長にも寄与するほか、より関係が深まれば、義兄弟や結婚、子育てといった武将の人生のターニングポイントとなるイベントへと発展する。
このほかにも、酒場で請け負い報酬を獲得できる「依頼」のように、君主から与えられる任務以外でも報酬を獲得できるなど、多彩な遊び方ができる機能を追加。
本作は『VIII』プレイヤーや「三國志」シリーズを長年遊んでいるファンはより深く凝った遊び方ができる一方で、歴史シミュレーションゲーム初心者も手軽に三国志の世界観を体験できる作品となっている。
【ゲーム情報】
タイトル:三國志8 Remake
ジャンル:歴史シミュレーションゲーム
販売:コーエーテクモゲームス
プラットフォーム:PlayStation 5/PlayStation 4/Nintendo Switch/PC(Steam)
発売日:2024年初頭予定
価格:未定
CERO:審査予定
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