スタンダードモデルは「若者を狙う」のが各社共通の方向性
このように見ていくと、アップルが「スタンダードとPro」を明確に「違う層に向けた製品」へと変え始めているのを感じる。
SoCの世代もカメラも変え、その上でカラーテイストも変えているのはそのためだろう。この辺は、特に日本国内でのライバルでもあるソニーモバイルのXperiaも似た戦略である。
Xperiaにはフラッグシップの「1」とその下である「5」シリーズがある。以前はカメラ機能もほぼ同じ、プロセッサーも同じで、「サイズによって選ぶもの」というイメージが強かったのだが、最新の「Xperia 1 V」と「Xperia 5V」では、カメラの数も変えてきた。Xperia 5 Vはメインと広角のカメラを搭載し、メインカメラ(48メガピクセル)の24メガピクセル分を使って「2倍」の望遠も対応している。iPhone 15と全く同じアプローチと言っていい。
これはどちらかが真似たとかそういう話ではなく、「ハイエンドの最上位とスタンダード」という存在をどう考えるか……という点について、各社の狙いが揃ってきたということかと考える。
iPhone 15が狙い通りの層に刺さるかは気になるところだが、少なくとも実機を使ってみた感触はかなり良い。
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