「NEXTGEAR JG-A5G60」の基本を確認
ゲーミングパフォーマンス以外の点も確認していこう。コストを抑えながら、冷却面にもこだわった「NEXTGEAR」シリーズ。ファンは標準で、フロント(吸気)とリア(排気)に、120mm径ファンを各1基装備している。オプション(3300円)で、トップに2基(排気)を追加してさらにエアフローを強化することもできる。
使い勝手に影響するインターフェースは、フロントに2基のUSBポートに、ヘッドホン端子とマイク端子が筐体トップの右サイドに並んでいる。そのほかリアには、USB Type-A×7基と、Type-C×1基とUSBインターフェースは必要十分だ。
PC全体のパフォーマンスを確認
最後にPCの基本的なパフォーマンスを計測して独自のスコアで示す「PCMark 10」を実行した。
スコアは、ウェブブラウジングやアプリ起動などのパフォーマンスとなる「Essentials」で9105ポイント、表計算や文書作成となる「Productivity」で8511ポイント、写真や動画の編集作業になる「Digital Content Creation」で9441ポイントとなった。
CPUは2世代前のモデルになるが、いずれのテストでも、UL Benchmarksが示している快適度の目安となるスコアを、大きく上回っている。日常的に使う表計算や、写真の編集といった作業を、十分快適に行うことができる。
CPUクーラーの動作音は妥協点か
パフォーマンスと同じく、気になる動作音と消費電力を確認していこう。作業の集中力や、ゲームへの没入感などに影響する動作音からみていこう。10分間なにも操作しなかったアイドル時と、CPUがフルロードされる「CINEBENCH R23」実行中、『アーマード・コア6』を30分ほどプレイ(フルHD、最高)した時の騒音値をみることにした。計測には騒音計のCUSTOM「SL-1330」を使用し、机上に置いた際を想定して、ケースフロントから左斜め前60cmの位置と、机下に置いた時に頭がくる、ケーストップから70cm上の位置で行っている。
CPUクーラーはAMDリテールとあって、CPUがフルロードされる「CINEBENCH R23」実行時は、40dBAを超えている。しかし、CPUに高負荷をかける作業は日常的には少ない。実際、ビデオカードのファンも回転するゲーミング中は40dBAアンダーなので、十分ゲームの世界観に浸れるだろう。
最後はシステム全体の消費電力を確認してみた。騒音値と同じく、アイドル時、「CINEBENCH R23」実行中、『アーマード・コア6』プレイ中のシステム全体の消費電力を、電力計のラトックシステム「RS-WFWATTCH1」を利用して計測した。
CPUとビデオカードに負荷がかかるゲーミング中でも200Wを切っている。「NEXTGEAR JG-A5G60」は、標準構成で容量750Wの電源ユニットが搭載されているので、かなり余裕を残している。ビデオカードなどの将来のグレードアップも視野に入れられる。
PCゲーミングに必要な要素を備えたコスパ優秀な1台
ブランドコンセプトのとおり、コストパフォーマスに優れたゲーミングPCとして成り立っている「NEXTGEAR JG-A5G60」。ゲーミングや、軽い写真編集なども快適に行えるパフォーマンスだけでなく、サイドに強化ガラスパネルを採用し、カスタマイズでLEDファンの搭載も可能と、ゲーミングPCらしく見栄えにもこだわれるのも良いところだ。
今回試したような中量級負荷のゲームタイトルを、コスパ良く、楽しみたいというひとに、おすすめしやすい1台となっている。
(提供:マウスコンピューター)
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