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メルセデス・ベンツのEVの「EQS SUV」は宇宙船のようなコクピットが魅力!

2023年09月18日 12時00分更新

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◆メルセデスのEVにフラッグシップSUVが追加!

 カーボンニュートラルな世界を目指す今、次世代自動車の中心的な存在として、世界中の自動車メーカーが注力しているのが、電気自動車(BEV)だ。その中で、積極的にラインアップの拡大を図っている自動車メーカーのひとつが、ドイツの老舗「メルセデス・ベンツ」。現在、セダンとSUVを展開しているが、なんと人気のSUVに関しては、コンパクトからラージまでフルラインに近いラインアップを誇る。そのフラッグシップSUV「EQS SUV」が、日本上陸を果たしたのでレポートしよう。

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 「EQS SUV」は、メルセデス・ベンツのEV「メルセデスEQ」のSクラス級SUVで、最上位モデルに相応しい快適性と機能性、そして高いEV性能が挙げられる。それを可能としたのが、大型EVを想定したEV専用プラットフォーム「EVA2」の存在だ。ベンツEVの上級モデルのみに使用され、広い室内空間と大容量バッテリーの搭載を可能としている。

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 最上位SUVだけに、ボディーサイズは、全長5130×全幅2035×全高1725mmという堂々たるもの。ホイールベースも、3210mmと長い。エンジンを持たないEVは、専用設計ならばボンネットを短くでき、その分ホイールベースを拡大できる。その結果、車室が広がるだけでなく、鼻先が短いので見切りも良くなるのだ。

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 スタイリングでは、フロントマスクの開口部を最小限とし、巨大なブラックグリルパネルを採用することで、EVであることを強調。そのパネル面には、巨大なエンブレムの周囲に、ベンツの象徴であるスリーポインテッドスターが散りばめられている。まさに一目でベンツと分かるデザインだ。さらに前後ライトに採用される水平基調のランプデザインも、EQのアイコンのひとつであり、エンジン車のベンツとの差別化を図っている。デザイン面でも、エネルギー効率が意識されており、アルミホイールは、開口部を最小化したパネルが組み合わされ、ドアハンドルは電動格納式に。さらに各部のエアロパーツの働きもあり、Cd値(空気抵抗)は、0.26に抑えられている。また、静かなEVだけに走行中の風切り音を抑える対策も万全だという。

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 ロングホイールベースが生む広い車内空間では、なんとEVでは珍しい3列7人乗りを実現しているのも、同車の強みのひとつ。特に2列目シートは、VIP送迎車に使えるほどの広さだ。3列目シートは、ミニバンほどの空間的ゆとりはないが、乗降性を高めているほか、シートヒーターも内蔵するなど機能性も追求されている。またラゲッジ容量は7人乗り時で195Lとなるが、5名乗車時なら最大880Lを確保。後席をすべて倒せば、最大2100Lまで拡大するので、かなり使い勝手は良い。

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 運転席周りでは、EQの上位モデルのみに採用される「MBUXハイパースクリーン」に驚かされる。なんとダッシュボード全体が、画面になっているのだ。まるで未来の宇宙船のコクピットである。正確には、液晶メーターパネル、中央のインフォメーションディスプレイ、助手席専用モニターの3つで構成されている。

 特筆すべきは、助手席専用モニターで、機能の操作に加え、走行中にTVを見ることもできる。助手席の人の楽しみは増えるが、それだとドライバーも、ついTVに気を取られてしまうのではと思うだろう。しかし、安全対策は万全。なんとクルマが、ドライバーの視線を検知し、助手席側モニターを見ていると判断すると、即時に映像がオフになる仕組みなのだ。つまり、走行中にドライバーはTVを見ることができない。また先進的なコクピットを演出すべく、スイッチ類は最小限となっており、操作系はステアリング周りに集約。詳細な車両設定は、画面上でできる。

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