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新規1円、オークションで1万円強の全部入りスマホ、モトローラ「moto g53y 5G」は使える?

2023年09月10日 12時00分更新

処理速度の遅さは感じるが、支障なく使うことはできる

 moto g53y 5Gの操作性だが、素のAndroidに近く、モトローラ機だとすぐわかるような派手なカスタマイズはされてない。Y!mobile仕様ということでPayPayやYahoo!のアプリなどソフトバンク系のアプリがいくつかプリインストールされているが、操作中に画面を覆って何かを促すようなアプリはなく、放置しておいても不便はない。

モトローラ「moto g53y 5G」は使える?

初期状態のアプリ。アンインストールできるものもある

 また、スペックダウンが懸念されるSnapdragon 480 5G+4GBメモリーの組み合わせは、ウェブサイトを閲覧しているときはまったく不満を感じない。アプリの切り替えや起動させる場合にもたつきを感じる程度だ。

 初期設定時はアプリの更新や初期セットアップなどがバックグラウンドで動いているので、処理速度が本来の実力より遅く感じてしまうこともあったが、各ソフトウェアの更新が終わり、必要なアプリをインストールし終えた頃には落ち着いてきた。

モトローラ「moto g53y 5G」は使える?

初期状態のホーム画面。素のAndroidに近い

 また、使い始めて気づいたことがある。筆者は昔ながらの3ボタンナビゲーション派だが、moto g53y 5Gは「戻る」やタスク切り替えのボタンの反応範囲がアイコン周辺になっている。筆者が使っていたときのmoto g52j 5Gは画面の左右端まで反応範囲になっていて、不用意に触れて誤操作となることが起きていたが、moto g53y 5Gではそのケースが少ない。

Y!mobile版でもnanoSIM+eSIMのデュアルSIM対応
他社ネットワークの主要バンドもサポートしている

 最近ではキャリアモデルのAndroid機でもデュアルSIM対応が進んでいるが、moto g53y 5GもnanoSIM+eSIM仕様。そして、4Gではドコモ/auのプラチナバンドである18/19/26をサポートしている。5Gはドコモ4.5GHz帯のn79こそ非サポートだが、各社で5Gが利用できる。

モトローラ「moto g53y 5G」は使える?

物理SIMは1枚のみ。microSDカードの増設も可能

 Y!mobileに契約するからこそ安く購入できる端末ではあるが、将来、ドコモ/au/楽天モバイルに乗り換えるときや、サブ回線に他社回線のSIMを利用する際でも特段不利にならなさそうだ。

モトローラ「moto g53y 5G」は使える?

対応バンド一覧。ドコモ4.5GHz帯こそ非対応だが、一般的なSIMフリー機と同様に国内4社の主要バンドをサポートしている

 また、楽天モバイルのeSIMも導入してみたが、楽天モバイルのサイトで表示させたQRコードをすんなりと読み込み、すぐに問題なく使うことができた。

モトローラ「moto g53y 5G」は使える?

楽天モバイルのeSIMを登録。デュアルSIMで使える

moto g52j Ⅱも含めて、
最近のお手頃スマートフォンではモトローラ端末に注目

 デザインも上々で価格も安いmoto g53y 5G。プロセッサの性能こそもう少しアップしてほしいところだが、それ以外は満足度が非常に高い。同機のライバルとなると、moto g52j 5Gとmoto g52j 5G Ⅱが挙げられる。

 この2モデルは特価販売で見かける機会も多く、moto g53j 5Gよりも安価なケースがある。特にメモリー8GBのmoto g52j 5G Ⅱは場合によってはmoto g53j 5Gよりも安く売られてことがあり、今から購入するなら、こちらを選ぶのもありだろう。

 moto g52シリーズとmoto g53シリーズが入り乱れてしまったが、Y!mobileで新規一括1円で売られるmoto g53y 5Gと、実売価格が安くなったmoto g52j 5Gシリーズのどちらともお買い得なのは間違いない。本来のAndroidに近いUIが好みで、格安で便利な機種が欲しい人は、モトローラのラインアップで悩むのはありだろう。

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