別々の航空券を予約する
「複数チケット」の魅力と注意点
格安航空券を探していると、経由便がレコメンドされることが多くありますが、なかには別々の航空券として予約したほうが安くなる場合があります。これがGoogle旅行でいう「複数チケット」です。複数チケットでも、もちろん問題なく飛行機に乗ることはできますが、問題はトラブルが起きたときです。
たとえば経由地までのフライトが遅れてしまい乗り継げなかったとき。複数チケットではない場合、前の便が遅延して乗り継げないケースでも、振り替え便などを航空会社が用意してくれます。しかし、複数チケットで、それぞれ別々に購入していると、格安航空券はキャンセルや変更ができないチケットが多いため、乗り継ぎ便はキャンセル扱いとなってしまいます。
そうなると、旅慣れた人でも航空券を買い直したり、旅程を自分で組み直したりと、そのリカバリーにかなりの手間がかかります。そのため、そういったリスクを許容できない人は「複数チケット」を非表示にしておいたほうが安心です。
こんな感じで検索条件で候補を絞ったら、あとは料金をチェックしながら「フライトを選択」を選びましょう。すると、取り扱っているOTAや航空会社が一覧で表示されます。このあたりもスカイスキャナーと同じですが、スカイスキャナーと違って口コミ評価はないため、あまり聞いたことのないOTAの場合は、同時にスカイスキャナーでも検索して、評価をチェックしたほうが無難です。
また、もうひとつ注意点として、Google旅行は、定期的に情報をクロールした結果が表示されているようなので、料金がリアルタイムではなく、実際にアクセスしてみると料金が検索結果と違っている、なんてこともまれにあります。そこは頭の片隅に入れておきましょう。
日程から旅先を決めたい!
地球を旅する人のための「目的地を検索」
Google旅行での航空券検索で、もうひとつおもしろいのが「目的地を検索」です。出発地と往路・復路の日付を入力すると、地図上に出発地からフライト可能な都市名と料金がポップアップで表示されます。休みの日程は決まっているけど、どこに行くかは決まっていないというケースで非常に役立ちます。
特にヨーロッパは、LCCだけでなく鉄道やバスでの移動も発達しているので、1週間以上の長旅ならひとまず安い航空券でどこかの都市に入って、そこから別途移動するといったテクを使うと費用を抑えられます。
筆者もよくこの「目的地を検索」を使って、オトクな旅先を探しています。日付を直接指定するだけでなく「週末」指定もできるので、東アジアや東南アジアの弾丸旅行を探すのにもピッタリ。ただし、検索にはまってしまうと日がな一日「目的地を検索」を眺めていて、楽しくていつのまにか1日が終わっているなんてこともあるほどです。お互い、激安チケットの探し過ぎには注意していきましょう。
この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)
世界60ヶ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。
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