実際の利用シーンを検証
「mouse CA-A5A01」は、「ディスプレーさえ用意できれば設置場所をほぼ選ばない」点がもっともユニークな特徴だ。実際の利用シーンにあわせて設置したほうが分かりやすいため、写真とともに解説していこう。
もっとも多い用途として、自宅のリビングを想定してみる。ディスプレーを置けるようなデスクがある場合、「mouse CA-A5A01」が設置できないということはまずない。極端な話、ディスプレーと壁の間に30mmほどのスペースがあれば壁に立てかけるなどして本体のみを縦置きできなくもないし、安定性を求めて専用の縦置きスタンドを使った場合でも、スタンド幅も含め73×153×219mmの隙間を確保できれば簡単に設置できる。もちろん、安定性を重視して本体のみを横置きしてもいい。
さらに、付属のVESAマウントキットを利用すれば、本体をディスプレー背面の空間に設置してしまうことも可能だ。店舗広告などのデジタルサイネージに使われがちな設置方法だが、ディスプレーの背面空間はもともと空きやすいし、デスクの上も有効活用できるため、取り外す予定がない場合にはおすすめできる。VESAマウントを有効活用できる製品は市場に多々あるため、自分なりのカスタマイズを施して利用してみるのもいいだろう。
ちなみに、最近のディスプレーはスタンドの高さ調整ができるため、固定板が背面にまっすぐ伸びていて、そのままではVESAマウントが付けられない。しかし、マウスコンピューターのiiyamaブランドの多機能スタンドモデルを採用したディスプレーは、別売りの小型デスクトップパソコン取付用ブラケット(BRPCV)を使うことで、「mouse CA-A5A01」付属のVESAマウントキットを取り付けられる。
リビングにディスプレーがない、あるいは置けない場合、テレビに接続してテレパソとして利用するのも有効だ。本製品には独自のワイヤレスマウス・キーボードセットが付属しているため、配線なども過度に気にする必要がないのは嬉しいポイント。テレビの横や後ろのスペースに設置してもいい。
おまけとして、カバンに入れて持ち運ぶケースを紹介したい。本製品は一般的なビジネスバッグなどに楽々入るサイズであり、なおかつ本体重量も軽いため、場合によってはノートPCよりも容易に運搬できる。電源アダプターごと持ち運ぶことにはなるものの、その場合も重量は800g以下と大きな負担にはならない重さだ。ディスプレーや周辺機器を別途用意できるという条件付きではあるが、あらゆる場所に持ち込んで使用するのも活用のひとつの選択肢ではあるだろう。
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