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JN-215VFHD-C65Wをレビュー

1.6万円でお釣りがくるUSB PD 65W対応最安ディスプレー、もうこれでいいかも

2023年08月26日 10時00分更新

VAパネルの狭額縁モデルで没入感は高め

 JN-215VFHD-C65Wの液晶パネルは、いわゆるノングレア(非光沢)タイプで駆動方式にはVA方式を採用。VA(Vertical Alignment)はその仕組み上、電圧を加えていない状態では、バックライトの光が液晶分子の影響を受けず、偏光板でさえぎられるため、純粋な黒を表現できる。

 その結果、コントラスト比が高くなり、明暗がクッキリしたメリハリの効いた映像が期待できる。JN-215VFHD-C65Wの場合、コントラスト比は3000:1と高めで、輝度も250cd/m2あるため、動画視聴にはもってこいかもしれない。

 しかし、VA方式にもデメリットがある。それは、IPS方式に比べて視野角が狭くなりがちで、斜めからのぞきこむと色ムラや輝度変化が起こりやすい点だ。だが、JN-215VFHD-C65WはIPS方式と遜色ない水平・垂直視野角178度を実現しており、実際に横から見てもやや白っぽくなる程度だった。

 色味はクッキリしており、特に自然色が鮮やかな印象を受けた。工場出荷時設定は暖色になっているため、白色が若干黄色味がかっているが、OSDから寒色(OSDの設定名は「冷色」)に変更できる。

 また、「ユーザー設定」を選択すると、赤・緑・青のそれぞれの色を1刻みで0~100に設定できるので、好みの色に調整しよう。

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色設定を「ユーザー設定」に変更すると、赤・緑・青の各色をそれぞれ変更できるようになる

 ベゼル幅は約3mm、液晶非表示幅は約4mmと、合わせても7mmほどしかない狭額縁デザインを採用。複数枚購入してマルチディスプレーを構築しても、ベゼルがあまり気にならない点がうれしい。また、動画やゲームを表示してみると没入感は高く、より一層高い臨場感を味わえる。

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ベゼルは上下左右の3辺が狭額縁仕様

低価格ながらAMD FreeSyncに対応

 ディスプレー同期技術「AMD FreeSync」をサポート。Radeonシリーズ搭載ビデオカードを使用していることが前提になる機能だ。ゲーム中に画面が一瞬カクつく「スタッタリング」や、リフレッシュレートとの差異により映像のズレが発生する「ティアリング」という現象を軽減できる。

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AMD FreeSyncに対応し、OSDメニューで有効にできる

 ちなみに、GeForce RTX 4090搭載ビデオカードでも試してみたが、バージョン536.99のドライバーでは、「G-SYNC Compatible」としては動作しなかった。また、オーバードライブ時ではあるが、3msという高速応答を実現している。

 さらに、OSDにはピクチャーモードと呼ばれるプリセットを搭載。「スタンダード」、「映画」、「省エネ」のほか、「ゲーム」、「FPS」、「RTS」といったゲームのジャンルに特化したものがある。

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ピクチャーモードと呼ばれるプリセットには、FPSなどゲーム向けのものも用意されている

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