VAパネルの狭額縁モデルで没入感は高め
JN-215VFHD-C65Wの液晶パネルは、いわゆるノングレア(非光沢)タイプで駆動方式にはVA方式を採用。VA(Vertical Alignment)はその仕組み上、電圧を加えていない状態では、バックライトの光が液晶分子の影響を受けず、偏光板でさえぎられるため、純粋な黒を表現できる。
その結果、コントラスト比が高くなり、明暗がクッキリしたメリハリの効いた映像が期待できる。JN-215VFHD-C65Wの場合、コントラスト比は3000:1と高めで、輝度も250cd/m2あるため、動画視聴にはもってこいかもしれない。
しかし、VA方式にもデメリットがある。それは、IPS方式に比べて視野角が狭くなりがちで、斜めからのぞきこむと色ムラや輝度変化が起こりやすい点だ。だが、JN-215VFHD-C65WはIPS方式と遜色ない水平・垂直視野角178度を実現しており、実際に横から見てもやや白っぽくなる程度だった。
色味はクッキリしており、特に自然色が鮮やかな印象を受けた。工場出荷時設定は暖色になっているため、白色が若干黄色味がかっているが、OSDから寒色(OSDの設定名は「冷色」)に変更できる。
また、「ユーザー設定」を選択すると、赤・緑・青のそれぞれの色を1刻みで0~100に設定できるので、好みの色に調整しよう。
ベゼル幅は約3mm、液晶非表示幅は約4mmと、合わせても7mmほどしかない狭額縁デザインを採用。複数枚購入してマルチディスプレーを構築しても、ベゼルがあまり気にならない点がうれしい。また、動画やゲームを表示してみると没入感は高く、より一層高い臨場感を味わえる。
低価格ながらAMD FreeSyncに対応
ディスプレー同期技術「AMD FreeSync」をサポート。Radeonシリーズ搭載ビデオカードを使用していることが前提になる機能だ。ゲーム中に画面が一瞬カクつく「スタッタリング」や、リフレッシュレートとの差異により映像のズレが発生する「ティアリング」という現象を軽減できる。
ちなみに、GeForce RTX 4090搭載ビデオカードでも試してみたが、バージョン536.99のドライバーでは、「G-SYNC Compatible」としては動作しなかった。また、オーバードライブ時ではあるが、3msという高速応答を実現している。
さらに、OSDにはピクチャーモードと呼ばれるプリセットを搭載。「スタンダード」、「映画」、「省エネ」のほか、「ゲーム」、「FPS」、「RTS」といったゲームのジャンルに特化したものがある。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう