インテル第12世代Core i7&GeForce MX550で
iGPU搭載ノートPCよりも写真や動画編集も快適
次に紹介するノートPCは、インテル第12世代「Core i7-12650H」と、NVIDIA「GeForce MX550」を搭載する「mouse K5-I7GM5BK-A」だ。「mouse K5」シリーズは、今年7月末に4年ぶりに開催された同社の「親子パソコン組み立て教室」でも選ぶ人がいたが、5年以上使った古いPCの買い替え需要にはオススメできる1台。
前述した「mouse B5-I5I01SR-A」は、どちらかというとビジネス用途で、13型ノートPCなどに求める軽さよりも、持ち運びができながらも画面は大きめ、といった要望を満たす製品だった。しかしながら、「mouse K5-I7GM5BK-A」はそれよりも、ややクリエイティブ性能を強めたノートPC。
「mouse K5-I7GM5BK-A」の主なスペック | |
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ディスプレー | 15.6型(1920×1080ドット、ノングレア) |
CPU | インテル「Core i7-12650H」 (10コア/16スレッド、最大4.7GHz) |
グラフィックス | NVIDIA「GeForce MX550」 |
メモリー | 8GB×2(DDR4-3200) |
ストレージ | 512GB M.2 SSD |
無線機能 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5 |
ウェブカメラ | 100万画素 |
駆動時間 | 約8時間 |
インターフェース | USB 2.0 Type-A、USB 3.0 Type-A、USB 3.1 Type-C×2、HDMI、Mini DisplayPort、ギガビットLAN、ヘッドホン出力・ヘッドセット/4極、microSDカードリーダー(UHS-I) |
サイズ/重量 | 359.5×238×23.5mm/約1.97kg |
OS | Windows 11 Home |
直販価格 | 14万9800円 |
シルバー調だった「mouse B5-I5I01SR-A」とは異なり、ボディーはブラックを基調とし、チーズのロゴを天板の中央に配置している。キーボードの配置やテンキーを備える点は「mouse B5-I5I01SR-A」と変わらない。
外部出力は背面に揃い、3画面を構築できる。価格は14万9800円と、「mouse B5-I5I01SR-A」よりも5万円高価だが、ライターの石川氏が今年2月に検証した記事では、CINEBENECH R23のマルチが12724と高いスコアーを示した。
重めのPCゲームをフルHDで快適に動作するほどではないが、dGPUとしてGeForce MX 550を備えているため、軽めのPCゲームなら画質次第では遊べる性能を有する。また、PCMark 10のDigital Content Creationのスコアーは7588と高めなので、最近高画質化しているスマホの高解像度写真や動画の編集を「mouse B5-I5I01SR-A」よりも快適に行ないたいなら、「mouse K5-I7GM5BK-A」の方が良いだろう。
14型で1.37kgと軽めで持ち運びに適したノートPC
前述した2製品とは異なり、基本外出先で使うことを想定しているユーザーには、薄型ノートPC用のインテル第12世代Coreプロセッサー「Core i5-1240P」を採用した「mouse F4」シリーズがオススメだ。ディスプレーは14型のフルHDで、メモリーが8GB、512GB SSDを搭載し、10万9800円とお買い得な価格。カラーはシャンパンゴールド(型番:mouse F4-I5U01CG-A)とオリーブブラック(型番:mouse F4-I5U01OB-A)の2種類が用意されている。
「mouse F4-I5U01CG-A」/「mouse F4-I5U01OB-A」の主なスペック | |
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ディスプレー | 14型(1920×1080ドット、ノングレア) |
CPU | インテル「Core i5-1240P」 (12コア/16スレッド、最大4.4GHz) |
メモリー | 8GB×1(DDR4-3200) |
ストレージ | 512GB M.2 SSD |
無線機能 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5 |
ウェブカメラ | 100万画素(Windows Hello対応) |
駆動時間 | 約10時間 |
インターフェース | USB 3.0 Type-A×2、USB 3.1 Type-C、Thunderbolt 4、HDMI、ヘッドホン出力・ヘッドセット/4極、SDカードリーダー(UHS-I) |
サイズ/重量 | 320×215×19mm/約1.37kg |
OS | Windows 11 Home |
直販価格 | 10万9800円 |
天板の作りは他2製品と同じで、チーズのロゴが控えめに配置されたデザイン。キーボードはキーピッチが19mmとフルサイズあるが、キーピッチは1.2mmと浅め。14型と画面が小さいこともあり、テンキーレス。
側面は先が細くなる、いわゆるくさび型ではなく、上下まっすぐなフラットな形状。インターフェースは左右にそれぞれUSB 3.0 Type-Aと、USB Type-Cがあるが、右側面側のUSB Type-Cは最大40Gbpsと高速なThunderbolt 4になっている。4K/60Hzの映像出力は左側面のUSB 3.1 Type-Cでもできるので、HDMIと合わせると、メインディスプレーも含め4画面構築も可能だ。
同社の製品ページで公開しているCINEBENCH R23のマルチスコアーは8446と、「mouse B5-I5I01SR-A」よりは大分高い。インテルのCoreプロセッサーは第12世代から高性能コアのPコア(Performanceコア)と、高効率コアのEコア(Efficientコア)の2つのコアを搭載。負荷のかかる作業はPコアを使い、動作クロックを高めることで、従来世代よりも性能を底上げしている。ビジネス用途で、より長く使いたい人にはオススメだ。
ただし、メモリーは8GBとやや心もとないので、ウェブブラウザ―のタブを数多く開いたり、同時にオフィスソフトで作業したり、といったながら作業の多い人は、メモリーを16GBに増設しておくのも良いだろう。
汎用性の高さか持ち運び安さかで選ぼう
今回は宅内で一般的に使うのに適したノートPC、外出先で使う持ち運びに適したビジネスノートPCでお買い得なモデルをピックアップした。マウスコンピューターでは、最新のCPUを搭載するモデルも当然販売しているが、あえて1、2世代古いCPUを採用することで、できるだけリーズナブルな製品も提供している。
ハードウェアが好きで、最新世代のパーツ構成でないと、と考える人もいるとは思うが、当然すべての人がそうした考えを持っているわけではなく。予算内でお買い得にノートPCを購入したい、と考えている人も多い。そうした人の場合は、見た目や自分が今使っている周辺機器の数に対応したインターフェースの数、といったことの方が重要だ。
今回紹介した3製品は、一見似ているようで、カラーやディスプレーサイズ、重量、インターフェースの数が異なっている。夏季休暇も終わって、心機一転秋から新しいノートPCでテレワークや外出先でのビジネスをしたい人は、購入を一考してみてもよいのではないだろうか。
(提供:マウスコンピューター)
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