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山根博士のグロスマレビュー

女性ターゲットのスタイリッシュな折りたたみスマホ「vivo X Flip」

2023年08月04日 12時00分更新

Snapdragon 8+ Gen 1を搭載
女性向けの楽しい機能も

 OSはAndroid 13ベースで独自カスタマイズをした「OriginOS 3」を搭載する。全体的にウィジェットなどグラフィカルなユーザーインターフェースが特徴で、Nanoキットと呼ばれる、通知を表示できるウィジェットも各種利用できる。Androidの標準の状態と比べるとかなり手の入ったOSと感じる。なお、現時点では中国でしか販売されておらず、グーグルサービスはプリインストールされていない。

 主なスペックはチップセットがSnapdraon 8 Gen+ 1、メモリーは12GBでストレージから8GBを仮想的に追加できる。ストレージは256GBまたは512GBの2モデルが存在する。AnTuTu 10のスコアは1237273と高く、スマートフォンとしての性能もかなり高い。

vivo X Flip

OriginOS 3のデフォルトのホーム画面。Nano Kitは通知表示できるウィジェット

vivo X Flip

AnTuTuでは高いスコアを記録した

 設定画面では外ディスプレーをカスタマイズする項目が加わっている。アプリの表示画面では使用するアプリを選択して表示可能だ。また、Flex Modeで2分割表示するアプリを選ぶこともできる。カメラや電卓、Baidu(検索)、電子ブックリーダーなどがFlex Modeの分割表示に対応している。

 また、本体を開いた時のメインディスプレーで、画面の右下から左へスワイプすることで表示できる「スーパーポケット」という機能も搭載。たとえば、LENZをONにしておけばスワイプ操作でカメラのそれぞれのモードを直接開ける。

vivo X Flip

外ディスプレーを細かく設定できる

 Flex Modeでは他社の縦折りスマートフォン同様のアプリの分割表示が可能だが、実際にカメラを使ってみると上半分がライブプレビュー、下半分がシャッターボタンやモード切替メニュー表示になって使いやすい。もはやFlex Modeは折りたたみスマートフォン、特に縦折りモデルでは必須と言える機能だ。

vivo X Flip

Flex Modeでカメラを起動、2分割で表示される

 さて、Flex Modeを活用する特徴的なアプリがvivo X Flipには搭載されている。メイク用ミラーを起動すると、vivo X Flipが本物の化粧品のパレットのようなデザインになるのだ。ライブプレビュー画面は外側に枠が付き、下部のコントローラー側にはパレットが表示される。パレットはファンデーション、チーク、リップスティックなどの切り替えが可能で、それぞれの色にタッチし画面最下部のスライダーを動かすことで、自分の顔をメイクするように美顔効果をかけることができる。vivoは縦折り式スマートフォンへの参入は現時点で最後発だが、女性が喜ぶような機能を搭載することで人気となりそうだ。

vivo X Flip

メイク用ミラーを起動、画面表示が化粧品のパレットになる

vivo X Flip

パレットをリップスティックに変更。左右スワイプで化粧品を変えられる

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