活用事例は難しい用語の言い換え、アイデア出しなど
──数値化は難しいかもしれませんが、業務効率化に対する導入の効果はどう見ていますか?
プログラミング業務で、コーディング前の事前調査に3時間かかっていたのが5分でできたとか、社内広報のためのアンケート結果の分析に9時間かかっていたのが6分になったとか、先日実施した発表会でもいくつか例を紹介させてもらいました。おっしゃるように、なかなか数値で表すのは難しいんですが、たとえば5点満点の評価も、1万件近いフィードバックがあるなど、積極的に活用してもらっているという実感はあります。
──意外な使われ方などはありますか?こんなことにも答えてくれて驚いたとか。
そうですね。自分のキャリアデザインについてだったりとか、あとは条件に合致する素材を聞いたり、ある技術について可能性のある使用用途をあげてもらったり、本当にいろんな質問に答えてくれます。その質問の答え方もChatGPTならではで……。たとえば会議などで知らない用語が出てきたら、言いにくいからこっそり検索するけど、調べても難しくてよくわからないということがあるじゃないですか?でもChatGPTに、「小学生でも理解できるように教えて」というと、わかりやすく解説してくれるんです。
同じように法律とかITとか、担当者は専門家だけど、詳しくない人に説明しないといけないときにどう説明すればいいかわかる。たとえば「メンテナンスウィンドウの時間にリロードしないでください。システム負荷が増大する可能性があります」みたいな告知があって、これをChatGPTは「メンテナンス作業を行うので、ブラウザーを再読み込みしないようにしてください。何回も読み込むとシステムに負担がかかり、遅くなることがあります」みたいに、わかりやすく言い換えてくれる。そういう言い換えとか、書き換えというのはありますね。
あとは弊社では飛行機の中のいろんなシステムなども扱っているんですが、たとえば「機内でキャビンアテンダントさんの困りごとを、できるだけたくさんあげてください」みたいなことを聞いて、そこで役立つソリューションを考える参考にしたり。いろんな業界のお客様の困りごとを聞くというのはあるかもしれません。ただご存じのように、ChatGPTの情報はインターネットに公開されているものだけで、しかも最新のものではありません。その点は注意する必要があります。
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