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「ワレワレハ…」がやりたくなる衝動を抑えてあらゆる角度から検証する

懐かしすぎるミニ扇風機!普通に使いやすくてオススメ【実機レビュー】

2023年06月29日 18時00分更新

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 さっそく「KLF-2035A」の性能をチェックしてみよう。まず動作音だが、風力を弱、中、強に設定して、50cm離れた距離から簡易騒音計「SL-1340U」で計測したところ、42.4dBA、46.0dBA、50.5dBAという結果となった。

 音がかなり大きいと思われる方もいるかもしれない。しかし、主に聞こえてくるのは羽根が空気を切る音のみ。モーターやギアの動作音はごくわずかだ。1~2m離れた距離に設置すれば、ストレスを感じることはないはずである。

昭和テイストのミニ扇風機KLF-2035A

羽根が小さいぶん風切り音は大きめ。もう一段階風力が弱い設定があってもよかったと考える

 続いて、消費電力を計測してみよう。ワットチェッカー「REX-BTWATTCH1」で10分間計測を実施したところ、平均消費電力は33.2W、消費電力量は5.51Wh、CO2排出量は2.76g、電気料金は14.3銭と表示された。

 ただし電気料金については、アプリに現時点の単価が反映されていない可能性も考えられる。そこで筆者が電気料金算出サイトで再計算したところ、電気料金は1日で29.16円、31日で904.05円、356日で1万381.99円という結果となった。いずれにしてもエアコンに比べて、ランニングコストは非常に低いと言えよう。

昭和テイストのミニ扇風機KLF-2035A

日立電気の製品カタログによれば、「白くまくん RAS-XJ22N」の消費電力は暖房で430W(110~1490W)、冷房で400W(115~900W)。能力はまったく異なるが、KLF-2035Aの消費電力が圧倒的に低いことは間違いない

 本体の発熱については、動作モードを「強」、左右自動首振りをオンにして連続10分間動作させたうえで、サーモグラフィーカメラ「FLIR ONE」で撮影してみた。最も高温になるのは羽根の根元で30.6℃であった(室温25.4℃で測定)。当然と言えば当然だが、モーターに近く、また風が当たらない部分が最も高温となっている。

昭和テイストのミニ扇風機KLF-2035A

モーターはカバーの中に収められているので、表面温度としては羽根の根元が最も高い結果となった。ちなみに一般的なノートPCの底面の最大温度は40~45℃前後である。役に立つかどうかわからないが参考にして欲しい

 次に肝心の風力を計測したいところだが、普通のライターである筆者は風速計を所有していない。そこで悩んだ筆者は苦肉の策として、扇風機「KLF-2035A」の前に「iPhone 14 Pro」を設置し、スマートフォン用ベンチマークソフト「Geekbench 6」を実行した。電源オフ時のMulti-Core Scoreは6694、動作モード「強」のMulti-Core Scoreは6781と、強風のほうが高スコアになるという結果を得ることができた。

 筆者自身もなんでこんなことをしたのかさっぱりわからないが、KLF-2035Aの風力はサイズのわりに強く、良く冷えるという事実をお伝えしておきたい。

昭和テイストのミニ扇風機KLF-2035A

電源オフ時のMulti-Core Scoreは6694、Single-Core Scoreは2554

昭和テイストのミニ扇風機KLF-2035A

動作モード「強」のMulti-Core Scoreは6781、Single-Core Scoreは2573

 そろそろ担当編集さんから本気で怒られそうな気がしてきたため、最後に少しは役立つベンチマーク情報を入れておこう。つまみ式のタイマー機能がどのぐらい正確なのか、ストップウォッチで計測してみることにした。タイマーを最大の180分に設定したと同時にストップウォッチをスタートさせたところ、タイマーがOFF(0分)に達してモーターが停止したのは、2時間53分26秒であった。

昭和テイストのミニ扇風機KLF-2035A

目覚まし時計ではないので、これだけ正確なら実用上十分だ

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