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真っ黒なゲーミングPCに飽きた方にオススメ

夏に自作するなら涼しげなホワイトパーツで統一したゲーミングPC! 4Kゲームも快適動作の高性能

2023年07月03日 11時30分更新

文● 石川ひさよし 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

【PCの頭脳、CPU】

 ここでCPUに触れておこう。今回、CPUにはIntel「Core i7-13700F」を選択。もちろん予算がありパフォーマンスを求めるならCore i9もよい。Core i7はゲーミングに十分なコア/スレッド数を備えつつ、Core i9と比べれば安い。その上、今回は統合GPU非搭載の「F」を選んでいる。ビデオカードの搭載が前提なので、統合GPUを省いた分だけ若干安いといったメリットがある。

Core i7-13700FはPコア8基、Eコア8基でトータル24スレッド対応

 ただ、たとえば画面が表示されないようなトラブル時、統合GPUがあればビデオカードを外して動作確認するようなことができるが、非搭載の場合は別のビデオカードを試すしかない。自作上級者なら旧世代ビデオカードをキープしているかもしれないが、初心者にこれは難しいと思われるので、今回の「F」という選択は上級者向けと捉えていただきたい。

【CPUを冷やす、簡易水冷CPUクーラー】

 CPUクーラーは「MAG CORELIQUID 240R V2 WHITE」。内部パーツを見せるPCの場合、やはりCPUソケット周辺がスッキリする簡易水冷CPUクーラーがベストだ。

24cmクラスかつホワイトなので今回のケースMPG GUNGNIR 110R WHITEにジャストフィット

 その上で、一般的な簡易水冷CPUクーラーが水冷ヘッド部にポンプを搭載するところ、MAG CORELIQUID 240R V2 WHITEはラジエータ部にポンプを搭載しているので、ポンプ用電源ケーブルもラジエータ側に移ってCPUソケット周辺がさらにスッキリとした見た目になる。

ラジエータ部にポンプを配置するユニークな設計。水冷ヘッド部のケーブルを1本(ポンプ用電源ケーブル)減らせてスッキリと見せられる

 MAG CORELIQUID 240R V2 WHITEは24cmクラスで「K」や「F」付きの第13世代Coreと組み合わせるなら最低ライン。ただ、豊富なケースファンで内部エアフローをしっかり作れば、冷却性能を十分に発揮できる。

このとおり、水冷ヘッドからはLED用ケーブル1本しか出ていない

【電源】

 電源は「MPG A750GF WHITE」を使用している。今回用いたケースMPG GUNGNIR 110R WHITEには電源カバーが付いているが、ちょうど電源部分には窓があって電源の側面ラベルが見えるようになっている。だから電源もホワイトモデルがふさわしい。

電源カバーの窓からちょうど電源側面のドラゴンエンブレムが見える

 MPG A750GF WHITEは出力が750Wで、効率面では80PLUS Gold認証のモデルだ。プラグイン方式を採用しており最低限必要なケーブルだけを接続すればよく、裏面配線もシンプルにまとめられる。また、コネクタこそブラックだが、ケーブル部分もホワイトなので、できるだけホワイト部分を多く使いたいというニーズにもマッチしている。

プラグインケーブルを採用しており使い勝手もよい

【メモリ】

 メモリはCorsairの「CMH32GX5M2B5200C40W」を用いている。OCプロファイルでXMP 3.0:DDR5-5200に対応した製品で、今回はこれをそのまま使用した。

今回はCorsairのVENGEANCE RGB DDR5「CMH32GX5M2B5200C40W」を用いた

 ホワイトメモリというのはつまるところヒートシンク付き。そしてそれはほぼ確実にOCメモリだ。OCメモリとして使うならば問題ないが、仮に定格で安定動作をさせたいという場合は少々注意点がある。OCプロファイルとはIntel XMPやAMD EXPOなど。一方で定格動作をさせたい場合はSPDプロファイルを確認したい。DDR5-6000のような高クロックのOCメモリでも、SPDはDDR5-4800程度であるものが多い。メモリの定格は、第13世代CoreならDDR5-5600、Ryzen 7000ならDDR5-5200。SPDを適用したらCPUがサポートするメモリクロックよりも低くなったなんてことになりかねない。もちろん手動で設定することもできるが、BIOSからメモリを手動設定する自信がない方は、OCメモリでもSPDに注目して選ぼう。

【そのほか】

 ストレージに関してはマザーボードのM.2ヒートシンク下に隠れるため、ホワイトにこだわる必要はないだろう。ただ、ゲーミングパフォーマンスを狙うのであればPCI Express 4.0 x4など高速モデルがオススメだ。今回使用したマザーボードのMPG Z790 EDGE WIFIは合計5スロットのM.2がある。うち1スロットはSerial ATA #1と排他利用になるが、Serial ATAを使うとしても#2〜#7側に接続すれば5スロット利用可能。システム+データなど、かなり柔軟に構成できる。

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