アップル独自の仕組みや効力が入るかどうか
この特許が公開されたのは今年の3月30日だが、出願は昨年の9月なので、一概にJBL Tour Pro 2の影響があるとは言えない。また特許の場合、「ケースに操作画面がついたイヤホン」のような単純なアイディアでは、申請が受理され、特許として保護される可能性は少ない。ケースに操作画面がついたイヤホンをどう実現するかという“仕組み”の部分やそれによって既存の製品に対して明確なメリットを出せるかという“効力”の部分が重要になる。そのための差別化がなされていれば、アップルがこの特許を出願しても問題はない。
もちろん特許出願がなされたとしても、それが必ず製品化に結びつくというわけではない。しかし、この特許が実際にAirPodsに適用されると、充電ケースは単なるイヤホンの格納や充電だけではなく、新しい形の操作デバイス・触覚フィードバックデバイスとして活用ができる可能性が開けると言えるだろう。
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