アームに4台設置して8K環境を構築してみた
単体でも魅力的なJN-27IPS4FLUHDR-C65W-HSPだが、本製品の特徴とも言えるフレームレスデザインを活かす方法として、マルチディスプレーが適していることは先述の通り。というわけで、今回は本機を4台お借りして、最大解像度8Kの環境を構築してみた。これだけ同じ型番の機材をご用意していただけることはなかなかないので、JAPANNEXTのご担当者の方には本当に感謝しかない。
前提として、本稿で紹介する8K環境の構築には、4台の4Kディスプレーのほか、4台設置に対応したディスプレーアームと、映像出力端子を4系統備えるPCが必要となる。そこで、JAPANNEXTには別途、3軸ガス式クワッドディスプレーアーム「JN-ARM-GA44V」を手配していただき、4台のJN-27IPS4FLUHDR-C65W-HSPを縦2台・横2台で設置した。
PCは編集部のジサトラユージ氏が自作した、GeForce RTX 3060 Ti搭載ビデオカードを搭載した1台を使用。Windowsのディスプレー設定から位置を調整し、8Kのデスクトップ環境を構築した。
一般的に、マルチディスプレー環境で映像などを一括表示するためには、デジタルサイネージ系のソフトウェアやSTBが必要になる。しかし、特定のPCゲームなら、ウィンドウモード表示にすることでサクッと8K表示できてしまう。
実際に「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」で試してみたところ、ゲームから解像度設定を適用するだけで7680×4320ドットのウィンドウで表示できた。完全なフレームレスとはいかないものの、JN-27IPS4FLUHDR-C65W-HSPの精細さと画面の大きさ、色の豊かさもあって、ゲーム画面は圧巻だ。
ゲーム以外の用途でも、Windows 11のスナップ表示などを利用することで、8Kならではの広大な表示領域を活かせる。当然、PC側に相応のスペックが求められるものの、最強の作業環境を目指すのであれば、一考の価値アリだ。
まとめ:1台でも複数台でも超オススメ!4万円前後で買える無視できない選択肢
ここまでご紹介してきた通り、JN-27IPS4FLUHDR-C65W-HSPは4Kディスプレーとして魅力的なスペックの製品だ。27型と大きめの選択肢ながら、フレームレスデザインなので圧迫感はない。機能が豊富で取り回しも良く、ほぼ死角のない1台と言える。
将来的なマルチディスプレー環境の構築を見据えた、「とりあえずの1台」とみなしても後悔しないはず。4万円前後の価格で4Kディスプレーを探しているユーザーにとっては、無視できない選択肢となるだろう。
JN-27IPS4FLUHDR-C65W-HSPの主なスペック | |
---|---|
パネル | 27型IPS(非光沢) |
解像度 (アスペクト比) |
3840×2160ドット(16:9) |
表示色 | 10.7億色 |
輝度 | 400cd/m2 |
コントラスト比 | 1300:1 |
視野角 | 178度(水平)/178度(垂直) |
リフレッシュレート | 最大60Hz |
応答速度 | 5ms(OD時) |
インターフェース | DisplayPort 1.2、HDMI 2.0、USB Type-C、USB Type-A×2、USB Type-B、オーディオ出力ほか |
スピーカー | 2W×2 |
チルト | -6度~+20度 |
高さ調節 | 上下130㎜ |
スイーベル | 右30度、左30度 |
ピボット | 右90度 |
サイズ/重量 | 615(W)×220(D)×405~535(H)mm/約5kg |
その他 | AMD FreeSync、HDR10、USB PD(最大65W)、KVM、VESAマウント(100×100mm) |
直販価格 | 4万980円 |
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