子どもでもeスポーツ大会が配信できる「mirai JAPANNEXT PARK」に迫る
鹿児島から全国へ!デジタル人材の未来を創る“Digital Edutainment”施設とは
eスポーツ大会や配信がより身近に
――ディスプレーをJAPANNEXTのものにしようと考えた理由はなんですか?
松田氏:当初、ディスプレーに関してはほかのメーカーさんを予定していたのですが、コスト面などで折り合いが付きませんでした。そこで、JAPANNEXTさんなら話を聞いていただけるのではないかと連絡した次第です。というのも、以前、JAPANNEXTさんの「アンバサダープログラム」に関して、一度お話を伺ったことがありました。
――以前からJAPANNEXTとのお付き合いがあったのですね。
松田氏:はい。その縁で今回の件について連絡したところ、スポンサー契約をしていただく運びになりました。また、JAPANNEXTさんの製品は買いやすい価格帯のモデルが多く、施設と同じものをユーザーさんが購入したいと思った際に、価格がネックにならないよう配慮したというのも理由の1つですね。
――JAPANNEXTもmirai JAPANNEXT PARKの運営に携わるのでしょうか?
松田氏:いいえ、まずはディスプレーの供与だけですが、いずれ“JAPANNEXT CUP”というような大会なども開けたらと考えています。
――回線に関してはいかがでしょうか?
松田氏:ネットは3回線用意しています。施設内は10GBASE-Tに対応した最高10Gbpsで通信できる環境を構築していますので、例えば先ほどのJAPANNEXTゾーンに設置した10台の画面を、すべてキャプチャーして配信するといった使い方も可能になっています。
――10台の画面を同時にキャプチャーできるのはおもしろいですね。eスポーツの大会でも、チーム全員の視点を一度に見られる配信というのはなかなかありませんし、それが実現できると施設としてもかなり特徴的ですね。
烏丸氏:そうですね。地方のテレビ局では、⼿間がかかるのであまりやらない形式だと思います。これだけの映像ソースを同時に扱える環境はあまりないと思います。それに最近は、ライブ配信などで映像を見ている側がカメラをスイッチングできる方式なんかも出てきています。おそらく映像を多重化して配信しているのでそれなりの回線強度が必要にはなりますが、それがeスポーツでできれば新しい映像表現になるんじゃないでしょうか。もちろん、新しい専用ソフトウェアとセットで考えないとならないのですが、将来的には実現可能な手法だと思います。
――実際にこの施設を使用するにはどのようにしたらよいのでしょうか?
松田氏:個人の場合ですと、まずは会員登録していただきます。あとは、ネットカフェのような料金体系になります。貸し切りも可能で、例えば先ほどのJAPANNEXTゾーンですと、1時間1万円という料金になります。おひとりで貸し切るには少々高いかもしれませんが、配信環境も込みの価格ですので、複数人で貸し切ってゲーム大会を開き、それをネットに配信したり、動画で残したりといった使い方もできます。
――配信機材などは、知識がないと使いこなせないかもしれませんが、サポートサービスなどはあるのでしょうか?
松田氏:もし技術者が必要であれば、別料金になってしまいますがサポートすることも可能です。また、配信環境を除いてJAPANNEXTゾーンだけの貸し切りの場合は、もう少し価格を抑えようかと検討中です。もちろん、eスポーツだけでなくセミナーなどの形でも利用できます。
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