G-Master Velox II Intel Editionをレビュー
厳選PCパーツの鉄板ゲーミングPC、13900&RTX 4070 Ti構成なら4K高画質でも怖くない
PCケースの刷新で使い勝手がアップ!
もともと前モデルからすさまじい人気で、昨年末から年始にかけては売り切れになるほど。G-Master Velox IIシリーズはPCケースを刷新した後継モデルで、新たにFractal Designの「POP Silent White TG Clear」を採用している。
サイドパネルは強化ガラスで、Fractal Designらしいシンプルなフロントデザインも特徴的だ。このフロントパネルの下部に小物ケースを装備している点がユニークで、遊び心のあるモデルと言える。
この小物ケースは緊急用のリカバリーディスクやUSBメモリー、各種アダプター、SDカードリーダーなどを収納しておくと便利かもしれない。こういった周辺機器の出番はそれほど多くないものの、必要な時ほど見つからなくて探し回ることが多いため、PC内にしまっておけるという点はありがたい。
また、天板部のフロントインターフェースはUSB Type-Cも搭載。このPCケースは本来USB Type-Cは非搭載で、別売のオプションでサポートしている。しかし、サイコムでは標準装備にしている。この細やかな配慮がなんともうれしい。
G-Master Velox IIシリーズはコストパフォーマンスを重視したモデルとはいえ、組み立てのこだわりは他モデルと変わらない。
マザーボード下部のフロントインターフェースやUSB、上部のファンにつながるケーブルは近くの穴から裏に回され、PCケース内で目立たないよう工夫されている。こうした細かな部分はPCケースやマザーボード、組み合わせるPCパーツで配線の向きなどが変わるだけに、マニュアル化しづらい部分。ここを徹底しているあたりに、組み立てにこだわりがあると感じる。
もちろん、ケーブルを見えないところに無理に押し込んでいるわけではない。将来のHDDやSSD、ファン増設などがやりやすいよう、裏側でケーブルがキレイに束ねられている。
電源ユニットまわりまですっきりしている点も見逃せない。コスパ重視のBTOパソコンではおざなりになってしまいがちだが、こうした目に見えないところへの気配りも完璧だ。あらためてサイコムが会社のミッションに掲げている「Craftsmanship(職人技)」は伊達じゃないと感じた。
ちなみに、HDDやSSDといったストレージを増設するためのベイは、2.5インチが2台、3.5/2.5インチが2台の合計4台ぶんある。動画編集など、大容量ストレージが必要な場合でも、簡単に増設できる。もちろん、BTOオプションでもHDDやSSDを選べるので、最初から大容量ストレージが必要だとわかっているなら、カスタマイズで追加して注文するといいだろう。
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