第8回
『勝利の女神:NIKKE』はiPhone 13 Pro Maxなら最高品質でも60fps! iPhone 6sとのフレームレート比較も
iPhone 13 Pro Maxなら『勝利の女神:NIKKE』も
最高画質で60fps動作!iPhone 6sでも動作はするが……
今回取り上げるゲームは、独特の戦闘システムや人気漫画『チェンソーマン』とのコラボで盛り上がりを見せる『勝利の女神:NIKKE』だ。
ビジュアルノベル形式で進行するシナリオパートに加え、“背中で魅せる"をキャッチコピーにした奥行きのある縦型サードパーソンシューティングの戦闘パートで構成される本作。いわゆる3Dポリゴンのキャラクターが動き回るようなタイトルではないものの、キャラクターのアニメーションは豪華であり、直近のiPhoneと旧iPhoneにおけるパフォーマンスの違いは気になるところだろう。
さっそく「iPhone 13 Pro Max」を使用し、モバイルゲームのフレームレート計測アプリ「GameBench」でゲームの動作を確認してみた。なお、計測時のゲームバージョンは104.6(2)。キャンペーンのチャプター2「認識」2-1の戦闘シーンで1分間のフレームレートを計測している。
本作ではゲームの人物解像度や最大フレームレートなど、負荷に関わる設定を個別に変更できる。ここではグラフィックスオプションでもっとも高画質となる「高」を選択し、フレームレートは「60」、人物解像度は「高」とした。以下、描写に関わるポストプロセス設定やアンチエイリアスなどはすべて「オン」の状態で計測している。
実際の計測結果を確認すると、「iPhone 13 Pro Max」の計測では平均フレームレートがおおむね60fpsに張り付いており、最高の画質設定でも動作は極めて快適だった。CPU使用率は計測上72%前後、GPU使用率は65.07%と思いのほか高めではあるが、fpsの安定性は93%と非常に高い。実際のプレイにおいて、立て続けにバーストを実行するような高負荷時にもカクつきが目立つ箇所はなかった。
一方のiPhone 6sについては、グラフィックスプリセットこそ「高」を設定できるが、画質設定で一部表示されない項目があり、そもそも「iPhone 13 Pro Max」とまったく同じ条件での計測が不可能だった。端末スペックを参照するスマホゲームにはありがちな出来事だが、その点を念頭に置いて結果を見てみよう。
平均フレームレートは30fpsと、iPhone 13 Pro Maxの約半分のパフォーマンスにとどまった。CPU使用率は88.61%、GPU使用率は43%と、ボトルネックで処理が上手く行なわれていないらしい点が目につく。フレームレートの安定性は53%で、iPhone 13 Pro Maxに比べ戦闘中もゲーム画面のカクつきは目立つ印象だ。ロードも戦闘開始の際にはやや長めの待ち時間が発生するなど、最新端末に比べれば多少ストレスを感じるかもしれない。
以上のように勝利の女神:NIKKEは、現行のハイスペック端末である「iPhone 13 Pro Max」では非常に快適に動作していたが、iPhone 6sではフレームレートが平均30fps程度に落ち込み、戦闘シーンでは高負荷時にカクつきがあるなど、やや不安定な側面が見られた。調整次第では同じような5~7年前のハイエンドスマートフォンでもプレイ可能な場合が多いと思うが、より安定した環境を求めるなら現行の端末への切り替えを考えたいところだ。
ハイエンド端末も長く使っていれば徐々に最新端末にスペックが追い付かなくなり、バッテリー寿命の低下、経年劣化によるスペックの不安定化といった問題が起きてくる。ゲームの動作が重い、もっと快適にスマホゲームをプレイしたいという人は、一度自分のスマートフォンの状態を確認してみるのもいいのかもしれない。
【ゲーム情報】
タイトル:『勝利の女神:NIKKE』
ジャンル:背中で魅せるガンガールRPG
配信:Level Infinite
開発:Level Infinite/SHIFT UP
プラットフォーム:iOS/Android
配信日:配信中(2022年11月4日)
価格:基本無料(アプリ内課金あり)
©PROXIMA BETA PTE. LTD. ©SHIFT UP CORP.
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