約140万円の「ARC-8050T3U-6M/SE46T」を触ってみた
「ARC-8050T3U-6M/SE46T」は、聖仁商事でユーザーの要望にあわせてRAIDを構築して納品されるが、RAIDの構築と設定自体は簡単で、ユーティリティー「ArcSAP」やウェブブラウザーから行なえる。
WindowsやmacOSで認識させるには、RAIDドライバーの導入など多少作業が必要になるが、マニュアルに沿って進めればスムーズに導入できる。今回はパフォーマンスを最大限に引き出せるThunderbolt 4/USB4.0ポートを備える自作PCと、Apple M2搭載のMacBook Air(2022)に「ARC-8050T3U-6M/SE46T」を接続して試してみた。
Windowsテスト環境 | |
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CPU | AMD「Ryzen 9 7900」 (12コア/24スレッド、最大5.40GHz) |
CPUクーラー | Corsair「Hydro X Series XC7 RGB PRO CPU Water Block」 (カスタム水冷ウォーターブロック、360mmラジエーターなど) |
マザーボード | ASRock「X670E Taichi」 (AMD X670E、E-ATX) |
メモリー | Samsung「M323R2GA3BB0-CQK0L DDR5-4800 16GB」 (DDR5-4800@6000、16GB×2、CL36-36-36) |
ビデオカード | ASRock「Radeon RX 7900 XTX Taichi 24GB OC」 (Radeon RX 7900 XTX、24GB GDDR6) |
ストレージ | Samsung「990 PRO 1TB MZ-V9P1T0B」 (1TB M.2 SSD、PCIe 4.0) |
電源ユニット | SUPER FLOWER「LEADEX VI PLATINUM PRO SF-1000F14PE」 (1000W、80PLUS Platinum) |
OS | Microsoft「Windows 11 Pro 22H2」 |
パフォーマンスを試してみた
46.08TB(実容量は約43TB)を活用できるRAID 0と、1台のストレージに不具合が発生した場合でもデータを復旧できるRAID 5を構築してみた。
RAIDの構築自体は非常に簡単なうえ、同じAreca製RAIDエンクロージャーにHDD(ST8000VN004 8TB×6台)を搭載すると12時間近くかかるRAID 5構築時のイニシャライズも、「ARC-8050T3U-6M/SE46T」では、RAID 5構築とほぼ同時にイニシャライズ完了となる。
さらにAreca製RAIDエンクロージャーは、RAID 5などで運用している際の疑似障害テストが可能なので、ストレージに8K RAW映像ファイルを約21TB保存した状態で、RAID 5のリビルドを実行してみた。
すると、8TB HDDのST8000VN004を搭載したRAIDエンクロージャーでは11時間以上もかかったが、「ARC-8050T3U-6M/SE46T」では1日の就業時間中に余裕で完了する5時間45分でリビルドが完了した。データーセンター/サーバー向けSSD「PM893」による高速、安定した読み書きは、RAIDの障害時にもそのメリットを発揮している。
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