アクセス制限のやり方を画像で紹介
子どもが不特定多数と交流できるLINEのオープンチャットを制限する方法
LINEのオープンチャットの制限方法は?
「子どもにもLINEだけは使わせている」という家庭は多い。連絡用ツールであり、検索対象ともならず、ほかのSNSに比べると安心感が高いためだ。しかし、LINEにも知らない人と交流できる機能があることをご存知だろうか。
それは前回ご紹介した、フォローを通じて友だち以外と交流できるTikTok風ショート動画機能「LINE VOOM」、そして興味関心で友だち以外とも交流できるコミュニティー機能「オープンチャット」だ。どちらも知らない人とつながって交流できるため、「LINEだから」と子どもに自由に使わせている場合は要注意だ。
結論から言えば、オープンチャットは「square-api.line.me」というURLへのアクセスを制限すれば利用できなくなる。
iOS端末の場合は、「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」をオンにして、「コンテンツ制限」をタップし、スクリーンタイムパスコードを入力。「Webコンテンツ」→「成人向けWebサイトを制限」とタップし、「常に許可しない」の「Webサイトを追加」を選び、URL欄に「square-api.line.me」と入力しよう。
Android端末の場合は、「保護者向けGoogleファミリーリンク」アプリの「Google Chromeのフィルタ」から制限できる。
知らない人とのやりとりは制限または見守りを
中1の息子がLINEを使い始めてひと月経つ。中学生になると、部活動の日程や場所の変更の連絡がLINEで交わされるようになる。使わないと連絡がもらえないため、必要にかられて利用し始める子どもは多いのだ。
はじめこそ面倒臭がって使いたがらなかった息子だが、使ってみたことで初めて、“友だちとやりとりできる楽しさ”を感じたようだ。家の中で端末を持ち歩き、楽しそうにやりとりしている姿を見かける。LINEを使い始めて1ヵ月で、それまでなかった中学の友だちと遊びに出かける姿を何度も見ている。
低年齢の子どもでも、友だちとの連絡やコミュニケーション用に使うのであれば、いじめなどにならない限り大きな問題はない。ただし、知らない人と知り合ってやりとりするとトラブルにつながりやすいため、利用を制限するか、約束を決めた上で見守ると良いだろう。交流を広げたり、広く情報が集められることもSNSのメリットだが、犯罪に巻き込まれることもあるため、注意して利用させてほしい。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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