W杯イヤーの調査結果にもかかわらず野球がサッカーを抜く!
小学生がなりたい職業3位芸能人、1位は3年連続YouTuber、2位は……
3年連続トップだが、収入面に課題発生?
今どきの小学生がなりたい職業は何だろう? 小学3~6年生を対象としたベネッセ・ホールディングスの2022年総決算ランキング(2022年12月)を見てみよう。
もはやYouTuberは人気職業ランキングの常連だ。ここでも、調査を開始した2020年から3年連続で「YouTuber」が1位という結果に。
「YouTuberって楽しそうで人気者だし、お金持ちだし、最高だよね」と、多くの小学生は目を輝かせる。「YouTuberになってゲーム配信とかやりたい。友だちもそう言っている」
一方で、収入が最盛期の10分の1になったことをラファエルが明かすなど、最近立て続けに複数のYouTuberが収入減について告白しており、収入面では安定性に欠けるようだ。
エンタメ、クリエイティブ系が人気
なお、全体的にエンタメ関連の仕事が多くランクインしており、特にトップ5はクリエイティブ系の職業が占めている。好きなアーティストとしては「すとぷり」「YOASOBI」「Ado」などが挙がっているという。
2位の「漫画家・イラストレーター・アニメーター」は、2021年から「芸能人」を上回り、高い人気を保っている。
そのほか、男子のランキングでは調査開始以来、初めて「野球選手」が「サッカー選手」を上回ったという。二刀流で活躍した大谷翔平選手のほか、史上最年少で三冠王に輝いた村上宗隆選手などの影響が考えられるだろう。
全体的に、コロナ禍の影響で在宅時間が長くなった結果、ネットの利用時間が増えたり、YouTubeやSNSなどを通してエンターテインメントに触れる機会が増えたりしたことが影響していると思われる。野球選手の人気が上がるなど、子どもたちの職業観には世の中の出来事も反映されている。時代を写す鏡として見ると興味深いのではないだろうか。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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