まずは使える加盟店が多いことを認知させることが大事
ちなみに、同社の調査ではロイヤルユーザーの割合は楽天のポイントサービスよりも低い数値となっている。楽天ポイントを熱心に利用しているユーザーは楽天経済圏にどっぷり漬かり、様々なサービスを利用して満足度も高い。NTTドコモとしてはロイヤルユーザーのさらなる拡大も意識しないといけない。
西井氏は「これまで(dカードやd払いなど)事業それぞれでやってきたユーザーへの案内をまとめて案内できるような体制を整えていきたい」と語る。
現在、dカード(クレジットカード番号での決済とiD決済)、さらにd払いの合計が1万円以上となると、総額5億円分のポイントバックが受けられるキャンペーンを展開しているが、これも、これまでNTTドコモ内で分かれていた決済事業を横串で一緒にアピールできるようにした仕組みとなっているのだ。
共通ポイントとしては楽天ポイントがリードしている一方で、auはpontaポイント、PayPayも共通ポイントサービスを準備するなど、いかに経済圏を広げていくかが重要となっている。
その点、西井氏は「楽天はグループでサービスを持っている。一方、NTTドコモはECが弱く、使い勝手が悪いと思われている。ただ、dポイントとしてもメルカリやじゃらんなどと提携するなど、数は多いがユーザーには伝わっていない気がしている。
まずは使える加盟店が多いことを認知させるのが大事であり、またドコモのECサービス自体も使い勝手が良くなるよう、サービスの見直しをする必要もあるかもしれない」と語る。
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