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タイヤも太いし全部ある人生初マウンテンバイク

2022年12月18日 09時00分更新

 新車を買ったと言い続けて早4年。その間、実際に買った新車はロードスター1台のみという欺瞞だらけの連載に、ようやく2台目の新車が登場!

 新車を買った情報2022、私は四本淑三です。今回の話題の中心といたしますのは、NESTO(ネスト)のTRAIZE PLUS(トレイズプラス)。入門者向けマウンテンバイクの2023年モデルで、希望小売価格は19万4810円。地元の自転車屋さんでちょっとまけてもらいました。

 タイヤは2本。エンジンもモーターも付いていませんが、紛ごうことなき新車。自転車を買うのも10年ぶりなら、マウンテンバイクを買うのも人生初。ただ部屋に置いて眺めているだけでワクワクしてくるのであります。んが、しかし。

 「自転車に20万円も使うなんてばっかじゃねーの」(マイナカード取得済み女性38歳)
 「なーんだ、初心者向けじゃん。かいさーん」(多摩川大黒屋の常連だった男性57歳)

 当たり前の方には呆れられ、専門的な方の話題にも上らない。それが入門用自転車の宿命であります。15万ほどで買えた半年前ならコスパを連呼できたものの、値上げに次ぐ値上げで、今はそれも申し上げにくい。このコロナめ!ロックダウンめ!くそ円安め!

 それでも相変わらず高騰を続ける相場から言えば頑張っている方。なにより偉いのは最新規格全部入りであること。でも10年前とは規格もすっかり様変わり。それらをさらって最近のマウンテンバイク事情を探っていこうというのが今回のテーマであります。

新しい日本のブランドが頑張っていた

 その前に「NESTO(ネスト)」というブランド。これまた新しいもので、失礼ながら私はつい最近まで知りませんでした。

 総合自転車メーカーであるホダカ株式会社のブランドで、立ち上げは2015年。ウェブサイトによればコンセプトはNEXT STANDARD。目指しているのは「誰もがスポーツサイクルを楽しめる『次のふつう』」ということでのネストなんだそうであります。

 ホダカさんは他にも様々なブランドをお持ちで、通勤・通学・お買い物向けのママチャリで有名な「markin(マルキン)」、量販店向けスポーツバイクとしては「THIRDBIKES(サードバイクス)」、専門店向けとしては「KhodaaBloom(コーダーブルーム)」と、今回のネスト。パーツブランドの「P&P COMPONENTS(ピーアンドピーコンポーネンツ)」まで立ち上げたりして、なかなかのブランド長者ぶりと申しますか、ちょっと多すぎやしませんか。

 特に同じスポーツバイクのコーダブルームとネストの違いが分かりにくい。そこでラインナップを比べてみると、マウンテンバイク、シクロクロス、グラベルロードなど、オフロード系完成車や競技用フレームはネストにしかありません。おそらくネストはオフロードに重きを置いたブランドなのだと、私は勝手に納得しておりますが、違っていたらすみません。

 いずれにしてもパーツ構成が同じなら他より安いという、一昔前のジャイアントのような低敷居路線がホダカさんらしいところ。ちなみに1998年から2015年までのホダカさんはジャイアントの傘下にあり、現在も多くのモデルがその関連工場で製造されていると聞きます。昨今の情勢には厳しいものもありますが、これからも入門者のためできるだけ低い敷居、高い品質でがんばっていただきたいのであります。

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