そもそも「完全分離」は正しかったのか
そもそもの話として端末販売と通信契約を完全分離することが正しいことなのかということから改めて検証する必要があるのではないか。
端末を単体で売らなければならないルールになっているが、それにより、割引を適用した場合、転売ヤーに狙われている状態に陥っている。これが、通信契約と紐付いた状態だけで販売していれば、転売ヤーが何台も購入するということは避けられるはずだ。
転売ヤーを敵視するなら、通信契約と紐付いた売り方に戻せば済む話だ。
総務省では端末販売時はSIMフリーであるべきとしてきたが、一方で、キャリアが販売する端末は、そのキャリアでしか使えない周波数のみに対応し、他社が使う周波数には対応しないという状況があった。それでは端末を持ち続けて他社に移行するのが難しいということで、他社を契約する際には「電波をつかまない恐れがある」などの情報開示を求めるようにもしようとしている。
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