衝動買いした理由「Suica」の設定は
簡単なはずだったが……
筆者がPixel Watchを衝動買いした理由は、まずシンプルなデザインとレガシーで十分なスマートウオッチ機能、そしてもう1つの理由がSuica機能だ。すでにおサイフケータイ機能の1つとしてGalaxy Z Fold4とOPPO Reno7 AにはSuicaを導入済みだ。加えてSONYのwena 3×2台にもSuica機能をすでに導入しているので、今回のPixel WatchにSuica機能を導入すると、5台目のスマートSuicaとなる。あくまでどの組み合わせで外出しても、キャッシュレス対応できるようにするためだ。
Pixel WatchのSuicaは、おサイフケータイ アプリはまったく不要だ。筆者の個人的感覚では、様々なキャッシュレス決済やポイントカードにも対応する、おサイフケータイの設定や引継ぎ、機種移行などは頻繁にトラブることが多く、面倒なことが多い。Suicaでのキャッシュレス決済だけでことの足るユーザーにとって、おサイフケータイと無縁でPixel WatchアプリとGoogle Payだけで実現できるPixel WatchのSuica機能は朗報だ。
設定は極めて簡単なはずだった。腕に装着するかそばに置いたPixel Watchのロックを解除した状態でスマホ上のPixel WatchアプリのGoogle Payを選択、次にSuicaを選択する。もちろんチャージのための支払いをするGoogle Payに、任意のクレジットカードが紐付けされていることが前提だ。
アッという間に「Suicaにチャージ」までたどり着いた筆者だったが、そこで「セキュリティ保護のため、この取引を完了できません」と表示された。ただし、その下のコメントには「ご対応は必要ありません。現時点では、現金でのチャージが可能です。カードでのチャージは後日お試しください」という変な表記とエラーコードか何かの[OR-VIDA-01]というのが、あわせて表示された。
エラーコードは併記されている「詳細」のリンク先を見ても該当コードが見当たらない。クレジットカード会社からの支払い拒否でもなければ……「現金でのチャージが可能」から察して、Suicaの設定自体は上手くいってるようだ。しかし、同日の夜にかけて同じ操作を10回ばかりやってみたが、この状況のまま一向に解決しない。Pixel WatchのSuicaに、駅の多機能券売機やコンビニで現金チャージするのは、何としても避けたかった。
「ご対応は必要ありません。現時点では、現金でのチャージが可能です。カードでのチャージは後日お試しください」という表記を信じて、翌日も同じ操作を繰り返してみたが一向に進展しない。ところが3日目になって、何の前触れもないままGoogle PayからSuicaへのチャージが、突然できるようになった。
早速、近所のドラッグストアで買い物をすることができたので一件落着だ。しかし「後日」というあいまいな表現は、一刻も早くデジタル表記に変更すべきだろう。
その後、Suicaの残高が2640円では減り、あまりに心もとないので、追加であと3000円チャージしようとしたら「上限に達しました」とかいう、またしても得体のしれないメッセージで拒否された。そしてまた得意な現金チャージだけは、できるらしい。きっと最初の上限は3000円なのかもしれないと勝手に思って、360円だけチャージしようとしたら、これも拒否された。
おサイフケータイSuicaと同じように、作ってから2週間ほどはユーザーを信用していないようで、金額に関わらず拒否されるのかもしれない。Suicaのチャージ拒否は、その問題がJR東日本側なのかGoogle Payのバックにいるクレジットカード会社側なのか、その関係性がハッキリしないのがストレスだ。また来週にでもやってみよう。スマートSuicaは、ユーザーに無駄な時間を使わせる達人だ。
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