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コスパと見た目を両立した「PG-DQ12T」はFPSも快適!

MSI製の白ケースがカッコよすぎる!約18万円のRTX 3060 Ti搭載PCを実ゲームで検証

2022年09月06日 11時00分更新

バランスに優れたCPUとGPUの組み合わせで
高いパフォーマンスを達成する

 PG-DQ12Tに搭載されるCore i5-12400は、第12世代インテルCoreプロセッサーのミドルクラスに位置するCPUだ。第12世代Coreの特徴であるPコア/Eコアによるハイブリッド・アーキテクチャーは採用されていないものの、処理能力の高いPコア6基を搭載した6コア/12スレッド構成。最大クロックは4.4GHzに達する。

 ゲーミング分野では、6コア/12スレッド以上のCPUがさまざまなゲームを快適に動作させられる目安として考えられており、そこにしっかり合致した性能を持ちながら価格も手ごろなCore i5-12400は人気を集めている。

 システムメモリーはゲーミング用途として必要十分な16GB(DDR4-3200 8GB×2)を標準搭載。マザーボード上のメモリースロットにはまだ2スロットぶんの空きがあるので、将来的にもっとメモリーが必要な事態になっても増設で対応できるだろう。

 そして、ゲーミングPCの心臓部とも言えるビデオカードに採用されているRTX 3060 Tiは、上位の「GeForce RTX 3070」と比べてもコスパの良さが目立つ、NVIDIA製品のなかではハイエンド寄りのミドルクラスに位置するGPUだ。

 このようにPG-DQ12Tは、人気の高いミドルクラスのCPUとGPUを組み合わせたバランスに優れたゲーミングPCであることが伺える。この組み合わせが実際にどのようなパフォーマンスを発揮するのか、まずは基礎的なベンチマークで性能を探っていこう。

CPU-Z(左)とGPU-Z(右)の実行結果

 まずは、CPUのマルチスレッド性能とシングルスレッド性能を3DCGのレンダリング速度で計る、定番の「CINEBENCH R23」から。

CINEBENCH R23実行結果

 結果はマルチコアが12477pts、シングルコアが1732pts。前世代の6コア/12スレッドCPU、「Core i5-11400」はマルチで10300pts程度、シングルで1400pts程度だったので、第12世代Coreプロセッサーの高性能CPUコアがいかに進化しているか再確認できた。

 また、カスタマイズ注文で変更される大型空冷式クーラーの冷却性も良好で、CINEBENCH R23マルチテストを10分間回した時ののCPU最大温度は71℃(室温28℃)だった。

 続いて、実アプリケーションに近い負荷でPC全体の性能を計る「PCMark 10」(Ver.2.1.2563)のベンチマーク結果がこちら。

PCMark 10実行結果

 総合スコアーは7691で、その内訳は、アプリ起動速度、ビデオ会議、ウェブブラウジングの性能を計る「Essentials」が10501。表計算や文書作成といったオフィスソフト性能を計る「Productivity」が10455。写真編集や動画編集などのクリエイティブ性能を計る「Digital Content Creation(DCC)」が11246という結果に。

 Essentials、Productivity、DCC、すべてのスコアーが10000の大台を超えているので、PG-DQ12Tはオフィス用途やクリエイティブ用途など、幅広い分野で快適な動作を実現できる性能を持つことがわかる。

 3Dグラフィックスの性能を計る定番ベンチマーク、「3DMark」(Ver.2.22.7359)でのパフォーマンス計測結果は次の通り。

 DirectX 11のテスト「Fire Strike」では、フルHD(1920×1080ドット)のFire Strikeが24938、4K(3840×2160ドット)のFire Strike Ultraが7260というスコアーに。DirectX 12のテストを行う「Time Spy」では、WQHD(2560×1440ドット)のTime Spyが11045、4KのTime Spy Extremeが5285という結果になった。Direct X Raytracing(DXR)のテスト「Port Royal」のスコアーは6774。

 PG-DQ12Tに搭載されるRTX 3060 TiはフルHD~WQHDでのゲーミングをターゲットとしたGPUだ。3DMarkの結果からもWQHDのTime Spyでスコアー10000以上、ベンチマーク中のフレームレートもおおむね60~80fpsをマークしている。実ゲームでもスムーズな動作を期待できるだろう。

 最後の基礎ベンチマークとして、「CrystalDiskMark 8.0.4」を用いてPG-DQ12Tの内蔵ストレージの速度を計測した。マザーボード上のM.2 SSDを確認すると、試用機にはCrucial製の「Crucial P2 SSD 500GB」が搭載されていた。PCIe 3.0接続で3D QLC NANDを採用する容量500GBのM.2 NVMe SSDだ。

Crucial P2 SSD 500GBを搭載

CrystalDiskMark実行結果

 テスト結果はシーケンシャルリードが2487MB/s、シーケンシャルライトが2000MB/s。最新のPCIe 4.0ほどではないが、ゲームのローディングなどでも不満を感じることなくプレイできていたように思う。

 だが、SSDの容量が500GBという点は、ゲーミングPCとして少し心許ないと言わざるを得ない。PG-DQ12Tには空きのM.2スロットがないので、ストレージ増設を行う場合はSATA接続のSSDかHDDということになる。

 幸いドライブベイには余裕があるので、ストレージの増設で困ることはないだろう。ただ、最初から大容量AAAタイトルを存分に楽しむことを考えているのであれば、注文時のカスタマイズでM.2 SSDの増量オプションを注文しておいたほうが良いかもしれない。

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