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SkyDrive、「空飛ぶクルマ」大阪・関西万博でのエアータクシー実現へ調査開始

2022年07月29日 07時00分更新

 「空飛ぶクルマ」などを開発する株式会社SkyDriveは2022年7月25日、2025年の大阪・関西万博開催時に日本初の「空飛ぶクルマ」の社会実装を目指し、官民学連携で大阪ベイエリアにおける離発着ポートや飛行経路実現性の調査事業を開始。朝日航洋株式会社、大阪公立大学、株式会社大林組、関西電力株式会社、三菱電機株式会社ほかを実施主体として、大阪府、大阪市の協力のもと実施する。

「地域振興」と「国際競争力向上」を目的に、政府が規定する経済特区「国家戦略特別区域」の取り組みの一環として、2030年頃の未来社会を先行的に実現するエリア「スーパーシティ型国家戦略特区」を制定している。特区のひとつに指定されている大阪市は、スーパーシティ構想のひとつとして、関西・大阪万博開催時に日本初の「空飛ぶクルマ」の社会実装としてエアタクシーサービスを目指している。

「空飛ぶクルマ」の明確な定義はないが、「電動」「自動(操縦)」「垂直離着陸」などを特徴とする。新たなモビリティとして世界各国で機体開発が取り組まれている。世界各国で「空飛ぶクルマ」の開発が進んでおり、日本では2018 年から「空の移動革命に向けた官民協議会」が開催、2030年代の本格普及に向けたロードマップ(経済産業省・国土交通省)が制定されている。

 今回開始となった調査事業は、1 大阪ベイエリアの「空飛ぶクルマ」の離発着ポート候補地として検討中の、大阪港周辺や桜島周辺の風況・地盤等の調査実施と実現性の検証。2 飛行を視野におく、大阪・関西万博会場(夢洲)周辺の「空飛ぶクルマ」の想定飛行経路における風況・気象データなどの取得、分析と実現性の検証を2大柱とする。

 その後、2023年から2024年に離発着ポートの設置からインフラとデータ基盤の整備などを経てデモフライトを行う予定。2025年度に大阪・関西万博における空飛ぶクルマの飛行を実施、2026年から「空飛ぶクルマ」の商用運航の拡大を図る。  

画像は日本初の有人飛行に成功した「空飛ぶクルマ・有人機SD-03」。SD-05型機は現在開発中。

 SkyDriveは2019年に「空飛ぶクルマ」の有人飛行に成功。2025年の関西・大阪万博開催時に、大阪ベイエリアでのエアタクシーサービスの実現を目指し、2人乗り機体「SkyDrive式SD-05型機」(「SD-05」)を開発中だ。

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