帯域分割とフルレンジ再生を混ぜて使用、低域の音響室も新規開発
Mezzoは「Ture Crossover Technology」(T.C.T)とTriple Built-in Acoustic Chamber(T.B.A.C)という2つの特許技術を搭載。T.C.Tはフルレンジのバランスド・アーマチュア型ドライバーを通して周波数帯域のクロスオーバーポイントを補正。位相変化や歪なくスムーズに各周波数帯域をつなげられる技術。周波数全体の線形性と滑らかさ、コヒーレンス(整った位相)を維持できるという。T.B.A.Cはダイナミックドライバー用に設計した三層構造のアコースティックチャンバー。空気の流れを整え、周波数特性の乱れをなくし、エネルギー効率を向上させられるという。MezzoはMajor用のドライバーを採用しているが、ここも新規開発している。
緑と黒を織り込んだシェルは、有名なエナジードリンクからインスピレーションを得たもので、Limited Editionの文字とシリアルナンバーが刻印されている。ダブルレイヤーピエゾドライバーは耳に近いほど音質が良くなるため、装着感と装着位置にもこだわったという。シェルは職人の手で1台ずつ研磨した手の込んだものだ。
付属の「Tone Master Shield」は専用アップグレードケーブルで、プラグは4.4mmのバランス駆動用端子。日本製のUPOCCクリスタル銅導体に銀メッキを施した導体を撚り合わせている。各芯線の外層に純銀シールドを施し、対電磁場能力を高め、酸化を軽減できる医療グレードのソフトPVC ジャケットを採用。最高級のHi-Fiオーディオ用はんだを用い、専門の技術者の手ではんだ付けしている。Mezzoの内部配線も信号伝達のロスを減らすため、同じはんだを使用している。CNCメタルパーツを採用し、音質、機能、快適性、イヤホンデザインとの統一感なども考えているという。
Mezzoの周波数特性は12Hzから60kHz。インピーダンスは20Ω。感度は108dB(1mW)。イヤホン端子はカスタム2pin。キャリングケースに加え、イヤーチップ(FA Vocal+3サイズ、FA Instrument+3サイズ、FA Foam)が付属する。店頭での展示は明日から開始する。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります