第372回
GIGABYTE「Z690 UD AX DDR4」は何が変わった?
人気Z690マザーがリニューアル! 第12世代CoreにはDDR4とDDR5どっちがいいか再検証
ゲーム系ではほぼ差がない
ゲームの検証は「Rainbow Six Siege」と「Forza Horizon 5」で検証する。まず「Rainbow Six Siege」ではAPIにVulkanを選択し、Reflexも“オン+ブースト”を選択した。画質は“最高”にレンダースケール100%を追加している。ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測した。
DDR5-5200の方がわずかに高いフレームレートを出しているが、今後登場するとされている最速のゲーミング液晶(リフレッシュレート500Hz)でようやく表示に違いが出る程度だ(肉眼で判別できる人はまずいないだろうが)。
「Forza Horizon 5」では画質に“エクストリーム”を選択。ゲーム内ベンチマークを再生し、スタートからゴールの瞬間までのフレームレートを「CapFrameX」で計測した。
こちらもDDR5環境の方が数値は上だが、DDR4との差は2%も変わらない。ゲームにおいては無理にDDR5メモリーを選択せず、Z690 UD AX DDR4でまとめるのも良いアイデアだ。
消費電力はやはりDDR4がお得
システム全体の消費電力を見てみよう。ラトックシステム「RS-WFWATTCH01」を用いて計測した。アイドル時とはシステム起動10分後、OCCT時とは「Handbrake」のエンコード中、それぞれの安定値を読み取った。
前回と計測条件が変わっているので消費電力も変わっているが、第12世代CoreとDDR5メモリーの組み合わせで高負荷時の消費電力が激しく上昇するのは最新BIOS/ドライバー環境でも変わらない。ワットパフォーマンスという点で考えれば、Z690 UD AX DDR4のDDR4環境はDDR5環境よりも優れているといえる。
最新環境であってもDDR4のメリットは継続している
以上でZ690 UD AX DDR4の簡単なレビューは終了だ。ゲーム、特にオンライン対戦要素のあるゲーム中心で考えると無線LANがあっても使わない(使えない)という人がまだ多いが、それ以外の用途であればPC設置の自由度が高くなる。ネット通信の安定性重視ならばZ690 UD DDR4がオススメだが、家庭内LANの自由度を重視するならZ690 UD AX DDR4の方を強く推したい。
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