詳細な解説までは紹介されませんでしたが、ひとつのポイントとしてフレームレートが30fpsまで落ちても酔い難いとのこと。一般的にフレームレートが低いとチラつきを感じ、フレームを脳が補完するため、目や脳が疲れやすいと言われています。伊藤氏によると「実は逆で、VRun Systemによってベクションを減らしながらも、30fpsに抑えることができました。なので脳に心地よい、脳が疲れないようになっています」とのこと。
また30fpsに抑えることで、動画処理の負荷を減らすことができます。そたのためより精細なCG描画が可能となり、また同時にプレイできる人数も増やせるそうです。
著者も発表会にて実際にHMDをかぶって、VRun Systemを効かせた状態で、The Connected World内のLand動き回ってみたところ、爽快感すら感じるくらい気持ちよく移動ができ、しかも気持ち悪くなるようなVR酔いはありませんでした。
一方でVRun Systemを切った状態でLandを動き回ったところ、同じように操作していてもすぐに胃がむかつきはじめて、かなり気持ちの悪い状態に。VRun Systemを使ったゲームなら、かなり派手なアクションゲームでも、HMDで長時間遊べるのではと感じさせられます。
ただし移動に際して「ゾワゾワ」っとする感覚は残っていました。伊藤氏によると「それは3D酔いで、VR酔いとは違います。3D酔いはある程度慣れることができますが、VR酔いはそうはならない」とのことです。
「The Connected World」と「VRun System」はともに、現状ではPCを使ったVRシステムやスタンドアロン型のHMDでの展開となっていますが、今後はPS5などのコンシューマーゲーム機へも対応プラットフォームとして広げていきたいとのこと。まずは2022年12月にスタートするMMORPGのベータテストスタートに期待したいところです。
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