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VR酔いを解決 次世代メタバースプラットフォーム雪雲「The Connected World」

2022年06月14日 07時00分更新

 詳細な解説までは紹介されませんでしたが、ひとつのポイントとしてフレームレートが30fpsまで落ちても酔い難いとのこと。一般的にフレームレートが低いとチラつきを感じ、フレームを脳が補完するため、目や脳が疲れやすいと言われています。伊藤氏によると「実は逆で、VRun Systemによってベクションを減らしながらも、30fpsに抑えることができました。なので脳に心地よい、脳が疲れないようになっています」とのこと。

脳が疲れず、VR酔いがないため長時間のプレイが可能に

 また30fpsに抑えることで、動画処理の負荷を減らすことができます。そたのためより精細なCG描画が可能となり、また同時にプレイできる人数も増やせるそうです。

精巧なアバターやオブジェクトなどが作れる

木の葉の葉脈など細かな部分もしっかり描かれている

 著者も発表会にて実際にHMDをかぶって、VRun Systemを効かせた状態で、The Connected World内のLand動き回ってみたところ、爽快感すら感じるくらい気持ちよく移動ができ、しかも気持ち悪くなるようなVR酔いはありませんでした。

筆者が実際にテストしている様子。VR酔いに対してVRun Systemの効果は絶大だった

 一方でVRun Systemを切った状態でLandを動き回ったところ、同じように操作していてもすぐに胃がむかつきはじめて、かなり気持ちの悪い状態に。VRun Systemを使ったゲームなら、かなり派手なアクションゲームでも、HMDで長時間遊べるのではと感じさせられます。

 ただし移動に際して「ゾワゾワ」っとする感覚は残っていました。伊藤氏によると「それは3D酔いで、VR酔いとは違います。3D酔いはある程度慣れることができますが、VR酔いはそうはならない」とのことです。

 「The Connected World」と「VRun System」はともに、現状ではPCを使ったVRシステムやスタンドアロン型のHMDでの展開となっていますが、今後はPS5などのコンシューマーゲーム機へも対応プラットフォームとして広げていきたいとのこと。まずは2022年12月にスタートするMMORPGのベータテストスタートに期待したいところです。

雪雲 代表取締役 CEO 伊藤克氏(右)、同 取締役 CTO 丸山謙一郎氏(左)

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