8コア/16スレッドのAMD「Ryzen 7 5700G」を搭載
11万円台と高コスパ! コンパクトでありながらテレワークなどに最適なスリム型デスクトップPC「mouse SL8」をレビュー
3Dグラフィック性能が気になるなら、メモリーは8GB×2に
PCMark 10を使った総合性能のところでも少し触れたが、3Dグラフィックが弱い原因のひとつに、メモリーがシングルチャネルだというのがある。では、メモリー帯域が広くなるデュアルチャネル構成の場合、性能はどのくらい変化するだろうか。
そこで、標準構成の8GB×1を8GB×2へと変更した場合を想定し、メモリーを増設して性能がどう変わるのかをテストしてみた。
まずはPCMark 10のスコアから。メモリー帯域が広くなればそれだけ多くのデータを一度に転送できるようになる。メモリーがボトルネックとなっていた3Dグラフィック性能の向上で、どのくらい違いが出るだろうか。
総合スコアで比較すると、8GB×1では6163だったものが、8GB×2では6559にアップ。サブスコアを比較すると、3Dグラフィック性能の影響を受けやすいDigital Content Creationのスコアが大きく上昇していることが確認できる。
また、EssentialsやProductivityのスコアもわずかながら上昇。メモリー帯域が広くなったことだけでなく、純粋に、メモリー容量が2倍になった影響もありそうだ。
ゲーミング性能の変化も見てみよう。
「1920×1080、標準品質(デスクトップPC)、フルスクリーン」という設定のまま、ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークを試したところ、スコアは3351から6285へと大幅アップ。「設定変更を推奨」だった評価も「やや快適」と、プレイ可能なレベルにまで改善されていた。
もちろん、どんなゲームでもプレイできるというわけではなく、"軽めなタイトルで画質を下げた場合"という点には注意してほしい。しかしこれだけの性能があれば、グラフィックにこだわった大型タイトルは無理だとしても、軽めなタイトルやインディーズゲームなら十分プレイできるだろう。
テレワークやリモート学習に最適な自分専用機にオススメ!
置き場所に困らないスリムなデザインながら、充実したインターフェース、そして拡張性にまでこだわった1台。タワー型のようにハイエンドのビデオカードを搭載することはできないものの、ロープロファイルの拡張ボードの増設にも対応している点は魅力的だ。
高性能なRyzen 7 5700Gを搭載していることもあって、ほとんどの用途でPCの動作が重たいと感じることはない。これだけのポテンシャルを持つPCが、10万円ちょっとで購入できるというのは、素直に感心してしまう。
屋外でも使いたいというならノートPCを選ぶべきだが、そうでなければ、デスクトップPCで十分だ。自宅でのテレワーク、リモート学習用PCとして自分専用機がほしいと考えているなら、選んで損のないモデルといえるだろう。
(提供:マウスコンピューター)
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