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プロクラスのゲーミングディスプレーがお手頃価格に

6万円以下で買える360Hz駆動のゲーミングディスプレーが登場!使い心地を検証してみた

2022年05月29日 11時00分更新

筐体背面のLEDが点灯する構造
映像入力はDisplayPort×2とHDMI

 X-360の外観を見ていこう。外観は黒一色で、背面上部にJAPANNEXTのロゴを配するという、同社の製品ではよく見かけるデザインだ。ただ、X-360がユニークなのは、背面に線状のLEDが配置されており、通電時にそれが虹色に点灯することだ。

 液晶ディスプレーの背面が光る点に価値を見出せるかは人それぞれだろうが、壁にイルミネーションが反射するのを見て高揚感に包まれる人もいることだろう。ちなみにLEDの色の変更はできないものの、OSDから点灯と消灯は切り替えられるようになっている。

背面にはライン状のLED。虹色のイルミネーションは結構派手でインパクトがある

 液晶パネルのサイズは幅が実測で約558mmと、24.5型の製品らしくコンパクトにまとまっている。高さは約348~498mmと150mmほど調節可能で、-10~+22度のチルト機能も用意されている。左右45度のスイーベル機能と、最大90度のピボット機能も備え、さまざまな設置環境で快適に使用できるだろう。

 なおJAPANNEXTでは、以前からAmazon限定モデルとして、リフレッシュレート360Hzの「A-360」を販売しているが、そちらとの主な違いはこのスタンドの調整機能となる。

横から見たところ。画面を前後に傾けるチルト機能など、調整機能は豊富

 左右のベゼルは実測で3mmほどの幅しかなく、液晶パネルの非表示幅を含めても8mm程度と狭額縁デザインを採用。それゆえ、ゲームを全画面表示にした際のインパクトはかなりのもの。もちろん、複数台並べた際にベゼルがあまり気にならないのも嬉しい。

実測で約3mmと、ベゼル幅はかなり狭いデザイン

 OSD操作ボタンはスティックタイプで、筐体右側の背面に実装されている。従来のボタンが4つや5つ並ぶタイプに比べると、操作性はかなり良好で、OSDに移行してしまえば苦労することはないだろう。ただ、スティックの位置を探すために、背面に手を伸ばすのは従来から変わらず、頻繁に設定を変更する人にとっては少々煩雑に感じるかもしれない。

OSDの操作は背面に実装されたスティックボタンで行なう

 映像入力端子は、背面にDisplayPort 1.4が2つ、HDMI 2.0を1つ、それぞれ下向きに実装している。これらの端子のすぐ横にUSB Type-Aの姿も見えるが、これは本製品のファームウェア更新用で、通常時は使用しないものだ。また、X-360は左右に3Wのスピーカーを1基ずつ搭載している。その音質は、クリアだが若干軽めな印象。また、背面のインターフェース部にはオーディオ出力のミニプラグ端子も用意されている。

背面には左から順に電源端子、USB Type-A、HDMI、DisplayPort×2、オーディオ出力が並んでいる

 X-360の台座は、実測で244(W)×186(D)mmの長方形タイプ。先述したAmazon限定のA-360は、台座が3本の足で支持するタイプだったので、ここも変更点の一つだ。

 どちらのタイプを好むかは人によるが、この長方形タイプのほうが設置面積も増え、安定感は増しているように感じる。ちなみに、スタンドと液晶パネルとの固定には、VESA規格の100×100mmを利用して、そこにネジ留めする方法を採用している。

台座は長方形のタイプで安定感は良好だ

 そのほか、X-360の電源入力はACアダプタ―を接続するタイプで、12V/4Aの48Wのものが付属。X-360の最大消費電力は45Wとされているので、このクラスのACアダプタ―で十分給電可能だ。また、ケーブルは、DisplayPortが1本同梱されているものの、HDMIが用意されていない点は残念。

出力48WのACアダプタ―が付属している

高リフレッシュレート液晶は
コスパがいいラインアップが豊富

 X-360は、前述した通り直販で5万9980円という価格が最大の魅力だ。この価格は、競合製品と比べてもお買い得で、コストパフォーマンスが群を抜いていることはもはや言うまでもないだろう。

 だが、安価と言っても、前述したようにゲーミング向けモデルとして十分な仕様を備えており、コアなゲーマーでも納得のいく仕様を誇っている。TPSやFPSを中心にゲームをプレイするのであれば、仕様と価格ともに申し分ない1台と言っていいだろう。

X-360の主なスペック
パネル 24.5型IPS(ノングレア)
解像度(アスペクト比) 1920×1080ドット(16:9)
表示色 1677万色
輝度 400cd/m2
コントラスト比 1000:1
視野角 178度(水平)/178度(垂直)
リフレッシュレート 最大360Hz
応答速度 最大1ms(MPRT 100Hz以上)
インターフェース HDMI 2.0、DisplayPort 1.4×2、USB Type-A、オーディオ出力
スピーカー 3W×2
チルト -10~+22度
高さ調節 上下150mm
スイーベル 右45度、左45度
ピボット 90度
サイズ(スタンドを含む)/重量 557(W)×185(D)×358~508(H)mm/約5kg
その他 AMD FreeSync、HDR 10
直販価格 5万9980円

 ただ、前述した通りリフレッシュレート360Hzを活かせるかどうかは、人によって違ってくる。なかには「もう少しリフレッシュレートが低くてもいいから、もっと安いモデルがいい」という人もいるだろう。

 JAPANNEXTでは、リフレッシュレート240Hzで3万2980円の「JN-IPS245FHDR240」や、165Hzで2万7770円の「JN-IPS245FHDR165」など、高リフレッシュレートながら安価なモデルが充実している。スペックと価格のバランスを考えて、自分にあったモデルを選ぶといいだろう。

3万円台で買える240Hzのゲーミングディスプレー、「JN-IPS245FHDR240」などもあるので、スペックや財布と相談しながら選ぼう

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