サイズは222(W)×276(D)×176(H)mmのキューブ型PC
小型PCだと性能低下が心配?Core i5-12400&RTX 3050のRadiant SIX3100B660なら大丈夫
フルHDゲーミングなら快適にプレイ!
レイトレーシングタイトルも楽しめる
グラフィックにおいては、標準構成ではCPU内蔵GPUだが、カスタマイズでビデオカードに変更できる。今回の構成では、BTOメニュー中で最も高性能なMSI製「GeForce RTX 3050 AERO ITX 8G OC」を搭載している。
GeForce RTX 3050はGeForce RTX 30シリーズの最下位GPUだ。これだけ聞くと性能が低いのではないかと思ってしまうが、あくまで「GeForce RTX 30シリーズ内では」というだけで、低価格帯向けのGTX 16シリーズとは一線を画した性能を備える。CUDAコア数は2560基、VRAMは8GB GDDR 6を採用し、そこそこ重めの最新AAAタイトルをフルHDで快適に遊ぶためのGPUだ。
特にうれしい点が、低負荷で高画質を実現する「DLSS」や「DLDSR」、レイトレーシングの「DXR」など、RTXシリーズの特徴となる機能を搭載していること。つまり、最もRTXシリーズの魅力を手軽に使えるGPU、という認識のほうが正しいだろう。ゆえに、ターゲットはフルHDでゲームを快適かつ高画質で遊びたいというユーザーだ。この点を念頭に置きつつ、ゲーミング性能をチェックしてみよう。
まずは定番ベンチマークソフト「3DMark」の「Time Spy」を実行してみた。DirectX 12を使ったテストで、解像度は2560×1440ドット(WQHD)。そのため、やや重ためだ。
スコアーは6466。エントリークラスのゲーミングPCに採用していることが多いGeForce GTX 1650を上回り、1世代前のミドルクラス、GeForce RTX 2060よりも低い、といった性能だ。実際のところ、画質にこだわらなければ、GeForce GTX 1650でも多くのゲームがフルHDで遊べる。しかしながら、GeForce RTX 3050ならもっと高画質でプレイできるというわけだ。軽めのゲームであれば、より解像度の高いWQHD(2560×1440)でも遊べるだろう。
DirectX 11を使う「Fire Strike」テスト、レイトレーシングに対応する「Port Royal」テストなどの結果も下記にまとめたので、ほかのPCとの比較の参考にしてほしい。
定番の「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」でも試してみよう。今でもトップクラスで人気のあるMMORPGで、比較的軽めのゲームとなる。もちろん、3Dゲームとしては「軽め」というだけで、ブラウザーゲームやストラテジーゲームのように、CPU内蔵GPUのグラフィック機能で快適に遊べるような軽さではない。ビデオカードがなければ、フルHDプレイは困難だ。
解像度は「1920×1080」、画質は「最高品質」、「フルスクリーンモード」という設定で試してみた結果がこちら。
スコアーは16618で、評価は「非常に快適」。フルHDなら、画質を最高品質にしても快適に遊べるポテンシャルがあるということだ。レポートでもう少し細かく見てみると、フレームレートは平均113.2fps、最低65fpsだった。MMORPGの快適度になる指標(最低30fps)を大きく超えているため、プレーヤーや敵、建物などで混雑する場所でも、カクツクことなく滑らかに動いてくれるだろう。
解像度を上げるとどうなるのか気になったので、WQHD(2560×1440ドット)でも試してみたところ、スコアーは10510で、評価は「快適」だった。評価は下がったものの、フレームレートは平均約71.7fps、最低41fpsとこちらも及第点をゆうに超えている。よほど混雑するシーンでなければ、まず困ることはない性能だ。
ちなみに、4K(3840×2160ドット)になると、スコアーは5025、評価は「普通」になる。フレームレートは平均34.2fps、最低20fpsにまで落ちた。快適に遊ぶなら、WQHD以下の解像度でプレイしよう。
さらに、GeForfce RTX 3050の実力を詳しく知りたい場合は、加藤勝明氏によるASCII.jpの検証記事「Ampere世代の“50番台”GPU、GeForce RTX 3050をレビュー! 低コストにDLSSを導入できるGPU」を参考にしてほしい。
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