録画は過去に遡ってクラウド再生可能
「ソラカメ」はカメラの映像をすべてクラウドに常時録画しているので、過去の映像をチェックできるのが特徴だ。カメラ側で簡易的なエッジ処理が行なえるので、動きや音を検知したら、通知しつつその時の動画をクリップして一覧表示することも可能だ。なお、録画はAWSの東京リージョンを利用し、安全にデータ管理しているという。
録画はいつでも過去に遡ってクラウド再生できる。もちろん、夜間の映像もナイトビジョン撮影して確認可能。映像の保存期間はライセンスによって異なり、まずは7日間、14日間、30日間のライセンスが用意される。今後はさらに長期間のライセンスも提供予定とのこと。ライセンスを紐付ければクラウドの常時録画が自動的にスタートし、常時録画が不要であればライセンスを外すこともできる。
月額費用の990円は7日間保存するライセンスの場合。14日間ライセンスは月額1650円、30日間ライセンスは月額2160円となる。ライセンスはカメラに付属して販売され、初月は無料となっており、翌月から月額が発生する。ただし、初月に解約した場合は、1ヵ月分の月額が発生する。
「モーション検知」機能を有効にしていれば、何か動きがあった時にカメラ側で検知して、イベントとして取り込み、ショートクリップを保存していく。何か動きがあった動画を一覧表示できるので、休日のオフィスに誰かが入った部分だけをチェックする、といった使い方ができる。
「プライベートβプログラムで、たくさんのお客さまに事前に使っていただき、ポジティブなフィードバックをかなり多くいただいています」(玉川氏)
#プライベートβを試用したユーザーから寄せられた声
・常時録画機能があることで、監視カメラなど用途が広がります
・(モーション検知で)動きに対して自動で録画でき、見落としがなく良いと感じました
・安価にクラウド録がソリューションを導入できました
・初期投資が安価であり、サブスク型の利用体系であることが高評価です
・非常に手軽に接続、専用スマホアプリで遠隔監視が可能でした
など
「カメラ導入を阻む課題の初期投資が高額というところは初期費用2980円でポンと置くだけです。セキュアなデータ保存はAWSの東京リージョンにセキュアに保存しています。初期設定や操作方法が煩雑というところも、スマホ1台で簡単に登録できて、すぐに使えます。ITのプロでなくても簡単に使っていただけると思っています」(玉川氏)
「ソラカメ」の想定ユースケースとしては、小売り/飲食チェーンであれば混雑状況や陳列・接客状態のリアルタイムモニターが行なえる。トラブルが発生したときにも録画映像で振り返り確認も簡単にできる。製造業であれば、工場の設備監視や遠隔モニタリングに使えるし、オフィス利用では無人受付での来訪者データの録画などが可能になる。
「その他、一次産業の農業や林業にも使っていただけると思うので、皆様の想像力とパッション次第かなと思っています」(玉川氏)
AI対応、APIやクラウド連携、Web UI対応、セルラー内蔵などのロードマップも
今後のロードマップとしては、βユーザーから声が上がっているAIアルゴリズムの適用やAPI連携、クラウド連携、ウェブUI対応、そしてセルラー内蔵カメラなどが挙げられている。
AIアルゴリズムに関しては、ソラコムはすでに「S+Camera」でエッジAIを動かしており、AIマーケットプレイスも持っている。「ソラカメ」はどちらかというとエッジAIではなく、クラウドAIで処理していく形になるが、そこに対してもAIアルゴリズムを使えるようにする予定だという。
AIアルゴリズムとエコシステムのアセットを双方に活用するためで、実際に社内のプロトタイプとしては動作するデモを作っている。たとえば、「ソラカメ」をソラコムの出荷倉庫に設置し、Cameraがイベントを検出すると、クラウドに保存された映像を解析し、段ボールが減ったことをメールで通知することが可能になっているという。
そして、「One more thing」ということで、ソラカメ発売記念発売キャンペーンを行う。1週間限定(5月25日まで)で、Camera本体価格2980円のところ、1490円と半額となる。クラウド常時録画ライセンスの14日間もしくは30日間のどちらかのバンドル製品を購入することが条件となっている。
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