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仙台市、渋谷区など自治体も注目するスタートアップスタジオ、利用のメリットとは?

2022年05月10日 11時00分更新

Walkey 渡辺 達哉氏。自宅でできる歩行専用トレーニング機器とアプリを開発し、個人別のトレーニングサービス「Walkey」を提供。

 2つ目の質問は、「スタジオとの印象的な出来事」。

 渡辺氏は、「スタジオではデザイナーと一緒にアイデアを考えるときに『マカロンと同じテイスト』とか『カタツムリの形状がマッチする』といった、ビジネスの観点では出てこない視点の新しさから刺激になりました。いろいろな才能を持ったデザイナーやエンジニアが集まっているのがスタジオのだいご味です」と回答。

 逆に佐藤氏は「私はどうしてもアートに寄りがち。Crewwは月1で壁打ちピッチがあるのですが、永野さんに『アートとビジネスを切り離せ』と言われたのが印象的でした」とのこと。

 名和氏は「ストレートに問題点を指摘してもらえるのはありがたかったです。オブラートに包んで言われると大事なことに気付かず、事業が遅れることもありますから。壁打ちでは、何度もピボットしましたし、進むべき方向、強みをよく考えるようになりました」とコメントした。

株式会社EBRU 代表取締役 佐藤 怜氏。アート、フィット性、音質をカスタマイズできるパーソナライズアートイヤホンブランド「EARMIND」を展開。

 3つ目の質問は「スタジオを利用してよかったこと」。

 名和氏「私はコーポレートエンジニアだったので、経営の知識がなく、勉強することがたくさんありましたが、周りに教えてくれる方がいるので、1つのことで長期間悩むことなく済みました」

 渡辺氏「スキルのある方と一緒に進められること。私はビジネスの知識しかなかったので、アプリやハードウェアを作るときに、デザイナーやエンジニア、ビジネスプランナーを組み合わせて作れるのがおすすめできるポイントです」

  佐藤氏「私は就職の経験もなくて、最初は永野さんの話しているビジネス用語もよくわからなかったほど。でも、スタジオ側で事業を作るうえでのKPIを定めてくれていたので、それをクリアしていくことで、1年弱で形にできました」

 とそれぞれ回答した。

 最後に、未来のスタジオ利用者にメッセージを。

 渡辺氏「これからスタジオを利用される方々は、自分の個性を生かせるスタジオを選ぶといいです。ビジネスが得意であればプロダクトを作れるスタジオで」

 佐藤氏「失うものはないので、まずはやってみてほしい。私のときは、ほかにどんなスタジオがあるのか知らなかったけれど、今回協会ができたことで、スタジオの横のつながりができて、自分に合ったスタジオを紹介してもらえます。まずは身近なところに入ってみては」

 名和氏「起業家の目線で見ると、コーポレート部門にもいろいろなシーズがあることに気付きました。人によって見えるシーズが違うので、ぜひいろんな方にスタートアップスタジオの門戸を叩いていただければ」

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