IE 600と同等技術を採用、独自ANCやハイレゾ級伝送にも対応
ゼンハイザー、完全ワイヤレスの新フラッグシップ機「MOMENTUM True Wireless 3」を発表
ノイズキャンセル機能は自社でカスタマイズ
MOMENTUM True Wireless 3は、上述したハイブリッド型に加え、環境に応じて聞き具合を変えるアダプティブ型のノイズキャンセリング機能を持つ。ここにはゼンハイザー独自のアルゴリズムが適用されている。ゼンハイザーは世界で初めてパイロット用のノイズキャンセルヘッドセットを開発したメーカーなのだそうだ。また、個人向けでは2011年にはノイズキャンセルの効き具合が調節できる製品を投入するなど、ノイズキャンセル技術については自社内に専門的な知見があるとする。
一方、前機種の「MOMENTUM True Wireless 2」では、音質とのバランスを考えて、敢えてフィードフォワード方式のみにしたという説明もあった。ノイズキャンセリングは単にスペックをアピールするべきではなく、あくまでも音楽を楽しむもので、感動や感情の邪魔をするノイズだけを取り除く点に配慮している点はこの機種でも同じだそうだ。単に強くノイズキャンセルをかけるのではなく、音質と静寂の両立を追究しているという。
外音取り込み機能は、専用アプリ「Smart Control」で強度の調節が可能。マイクは片耳3基ずつの合計6基を搭載。収音時にはハウジングの外側に向けたビームフォーミングマイクに加え、ノズル近辺のイヤーチャンネルマイクを併用し、骨などを通して体から伝わってくる低域を認識、様々なシチュエーションで最適な音を届けられるとしている。
IPX4相当の防滴仕様。本体は16%コンパクト化している。イヤーフィンも付属し、スポーツでの利用時の安定感が高まっている。重量は本体のみで11.6g(ペア)、ケース収納時で約78g。発売はブラックが5月20日、夏以降にホワイトの提供も予定している。店頭での販売価格は3万9900円強になる見込み。
75年間にわたりPerfect Soundの追究を続けてきた同社は、最高の音は常にユーザー目線で再定義されるべきだとする。3月1日にスイスのSonovaにコンシューマー部門を買収したゼンハイザー。製品の後継機が出ないのではないか、音作りに変化が出るのではないかというユーザーの不安をこの製品を通じて払しょくしたいとも話す。また、今後の機能強化についてはもここで終わらずさらにチャレンジしていきたいとした。
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