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Silent-Master NEO Z690/D4をベンチマーク

高負荷時でもCPU温度は62度!性能を犠牲にしないCore i5-12400&RTX 3060の超静音PC

2022年04月07日 11時00分更新

気になるCPU温度は最大でも62度
静音動作でもしっかり冷えている

 ゲーミング性能はスペックに見合うもので、静音動作ながらCPUもビデオカードも本来の性能を引き出せていた。では、CPU温度はどうだろうか? 冷却ユニットのファンが低回転だと十分に冷やせず、高負荷時に性能を十分発揮できない可能性がある。そこで、CPUにさらに高負荷がかかる用途でも、本来の性能が出せるのか確認した。

 検証に使ったソフトは、CGレンダリングで性能をスコアー化する「CINEBENCH R23」。すべてのCPUコアに高負荷をかけるため、マルチスレッド時の挙動をチェックする時に便利な定番ベンチマークソフトだ。

CINEBENCH R23の結果

 Multi Coreが12104pts、Single Coreが1722ptsと、こちらもスペックから考えて妥当な結果が得られた。つまり、静音性を重視したがゆえに冷却性が犠牲になり、本来の性能が発揮できないということはなかったということだ。

 また、このベンチマーク中のCPUパッケージ温度をモニタリングツール「HWiNFO64 Pro」で確認してみたところ、最大でも62度。静音仕様の空冷クーラーでちゃんと冷えるのか気になっていたが、まったく問題ないということがわかった。

HWiNFO64 ProでCPUパッケージ温度をチェック

 Core i5-12400の電力制限は通常時のPL1が65W、瞬間最大時のPL2が117Wだ。この値はCPUパッケージ消費電力に影響し、CINEBENCH R23のMulti Coreテスト中もその範囲内で上下する。CPUパッケージ消費電力の平均(63.162W)や最大(70.358W)を見てみると、試用機のBIOSはおそらくインテルが推奨するデフォルト設定だと思われる。

 ゆえに、このPL1(あるいはPL2)の設定を変更すれば、性能を底上げできるかもしれない。しかし、現時点で生活環境音のほうがよっぽど大きい超静音動作で、スペック通りの性能を発揮しているので、性能アップの必要性は感じない。

うるさくてやたらと光るゲーミングPCが苦手
そんな人に強くオススメしたい超静音モデル

 昔から「静音PCは性能が低い」という印象を抱いている人は多い。しかし、Silent-Master NEO Z690/D4はそのイメージを見事に払拭してくれた。もちろん、それはCPUやGPUの進化も大きく貢献しているが、それを十全に活かすほかのPCパーツや組み立て技術あってこその話。

 高性能なだけのPCは最初こそ喜んで使うものの、そのうち騒音が気になり始める人も少なくないだろう。対して、静音PCは見た目こそ地味めだが、高負荷時でも長時間利用しても騒音が気にならず、ストレスなく長く愛用できるという強みがある。ゲーミングPCは欲しいけど騒音に悩まされたくないという人はもちろんのこと、むやみやたらと光るPCが苦手、という人にもオススメできる1台だ。

余談だが、いまどき光学ドライブを搭載するPCは珍しい。静音仕様がウリだが、起動時に鳴る光学ドライブの通電音はもはやなつかしさすら感じてちょっとだけテンションが上がる

こちらも余談だが、フロントインターフェースは上部にあり、SDカードリーダーも備える点がありがたい

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