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自分流の経営手法はない、日本ブランドを子会社化し再建したシャープ戴会長

2022年03月01日 09時00分更新

赤字だった日本ブランドを子会社化して再建

 戴会長兼CEOへの単独インタビューの際に、「戴流の経営手法とはなにか」と聞いたことがあった。

 だが、その際には、即答するように、「戴流の経営手法はない」と断言した。

 とはいえ、多くの人の目には、シャープ再建には、戴流経営が大きな役割を果たしたと映っているだろう。

 「私は社長に就任した際に、シャープの創業の精神である『誠意と創意』を継承し、様々な独自商品やサービスを提供し続けることで、シャープの栄光を再び取り戻すことを自らの使命とし、経営基本方針に『輝けるグローバルブランド』を目指すことを掲げた。その後、シャープのロゴに『Be Original.』を追加したのは、私の決心の証でもあった」とする。

 郭台銘氏による鴻海流の経営、早川徳次氏によるシャープ流の経営、そして、グローバルで戦った経験と、若いときには日本で働いた経験を持ち、日本の企業のやり方も熟知する戴氏の経験が組み合わせたのものが「戴流」の経営手法だといえるだろう。

 新CEOとなる呉柏勲常務執行役員については、「主に海外事業で活躍し、私が絶大な信頼を置く幹部の一人である。必ずやシャープを輝けるグローバルブランドへと導いてくれることを確信している」と述べている。

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