本体内蔵メモリーとほぼ変わらない高速さを発揮!
それでは実際の読み出し時間はどの程度なのか、「PRO Plus」および「EVO Plus」をNintendo Switch(有機ELモデル)に挿入してテストしてみよう。
今回のテストでは、それぞれ最大容量となる512GBを使い、「Apex Legends」「モンスターハンターライズ」「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」の3タイトルで実施。それぞれのゲームで、起動からタイトル画面が表示されるまでの時間、および戦闘などがスタートする際のロード時間の2パターンを計測している。
まずはシューター系タイトル「Apex Legends」の結果だ。こちらはゲームの起動からログイン画面が表示されるまでの時間を「起動時間」、メニュー画面から射撃練習場を選択してキャラクターが操作可能になるまでの時間を「ゲーム内ロード時間」として計測している。
もっとも高速なのは本体メモリーにゲームを保存した場合だが、「PRO Plus」および「EVO Plus」との速度差はほぼ1秒程度。どちらのカードも高速にゲームを読み込めていることがわかるだろう。射撃練習場のように読み出し時間が少ないシーンでは、本体メモリーとmicroSDカードの差は感じられず、極めて快適にゲームが可能だ。
続いては「モンスターハンターライズ」の結果だ。こちらはゲームの起動からタイトル画面が表示されるまでの時間を「起動時間」、カムラの里から最初のクエストを開始し、フィールドのムービーが表示されるまでの時間を「ゲーム内ロード時間」として計測している。
起動時間に関しては、3つの場合で速度差はほとんど1秒程度にとどまっている。クエスト開始時のロードはやや本体メモリーが速いが、それでもカードとの速度差はせいぜい2秒といったところ。計測は手動で行なっているため若干の誤差があるものの、体感ではそれほど明確な違いは感じられないだろう。
最後に「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」の結果だ。こちらはゲームの起動からムービーをスキップしてタイトル画面が表示されるまでの時間を「起動時間」、通常戦からキャラクター4人を選択してゲームをスタートし、ステージ「オネット」で大乱闘が開始されるまでの時間を「ゲーム内ロード時間」として計測している。
起動時間は本体メモリーがもっとも速く、次いで「PRO Plus」、3位が「EVO Plus」という結果になっているが、やはりその差は大きくとも1秒あるかないか、といった程度だ。
ゲーム内ロード時間は「EVO Plus」がやや遅くなっているが、本作はゲーム開始までのロードが非常に高速なため、計測にばらつきがでやすい環境であることも影響しているかもしれない。少なくとも明確に遅いわけではなく、キャラクター人数やステージによっても変化は出るため、それほど気になるものではない。じゅうぶん快適と言える範疇だろう。
microSDカードの追加で多数のタイトルを快適にプレイ可能!
ここまで見てきたように、「PRO Plus」および「EVO Plus」はNintendo Switchのゲームを快適にプレイできるだけの性能を備えており、多数のゲームを常に遊びたいというゲーマーにはうってつけの製品と言えそうだ。本体メモリーだけで2~3本のゲームをやりくりすることも不可能ではないが、いちいちゲームを消したり再びインストールしたりすればそれだけでかなりの時間を食うし、快適とは言えないだろう。
また、Switchにはゲームのスクリーンショットや動画を簡単に保存できる機能も用意されているため、思い出をたくさん残しておきたいゲーマーにとってもデータ保存容量が増えるメリットは大きいはず。実売価格は「PRO Plus」が3000円前後から、「EVO Plus」が1200円前後からと決して高い買い物ではない。快適なゲーム生活のために、リニューアルされたSamsungのmicroSDカードの導入を検討してみてはいかがだろうか。
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