眠って目覚めた時が解決とイノベーションの瞬間
タン氏は、毎晩8時間の睡眠をとるという。
「7時間しか睡眠がとれなかった場合には、その日のうちに、どこかできちんと補う」とし、「これはジョークではなく、本当に実行していること」と笑う。
その理由を次のように語る。
「私は、昼間は共感(エンパシー)を持って、人の話に耳を傾け、いろいろな話を聞くようにしている。だが、その場で判断はしない。それが課題解決策だともいわない。起きているときに、解決しようとはしない。ひたすら耳を傾け、彼らの視点に立って、眠りにつく。すると、朝起きると新しいイノベーションが起きていることがしばしばある」
続けてこう語る。
「きちんと睡眠がとれないと、同情(シンパシー)しか持てない。つまり、その人の意見や答えに引きずられてしまう。簡単にその人の味方になってしまう。だが、十分に寝たあとは、元気であり、元気であれば共感できる。十分な睡眠をとれば、私もパランスをとって考えることができる。シンパシーではなく、エンパシーをもとに考えることができる」
8時間の睡眠は、正しい判断をするためには必要不可欠なものというわけだ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう