DDR4-2666に対しては確実にアドバンテージがある
パフォーマンステストの環境は以下のとおり。GAMMIX D45については、XMPプロファイルをロードしない場合の定格設定(DDR4-2666、CL19)でもテストしている。
AIDA64 Extremeの転送速度テストでは、リード、ライト、コピー、レイテンシ、いずれのテストもメモリーの仕様どおりの性能がしっかり出ていると言える。
「FINAL FANTASY XIV:暁のフィナーレベンチマーク」でもDDR4-2666(CL19)に対しては確実にアドバンテージがあり、DDR4-3600とDDR4-3200のスコア差も少しだが確認できる。
AMDのCPUは、CPU内部バスであるIF(Infinity Fabric)の周波数がメモリーの周波数と同期し、DDR4-4000まで(Ryzen 3000シリーズではDDR4-3800まで)は高周波数のメモリーを使えば使うほどIFの周波数も速くなる構造になっている。
IFの影響はメニーコアになるほど大きく、さらにCPUの処理性能が高いほどメモリーの性能差も表面化する状況は多くなるので、Ryzen 9 5950XなどのハイエンドモデルCPUならば、今回テストしたようなDDR4-3600メモリーを使ってみるのもいいだろう。
テスト環境 | |
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CPU | AMD Ryzen 5 3500 |
マザーボード | MSI MAG B550 TOMAHAWK |
SSD | XPG S50 lite 2TB |
ビデオカード | GIGABYTE GeForce RTX 2060 GAMING 6G |
PCケース | XPG INVADER |
電源 | XPG Core Reactor 750 Gold |
SPECTRIX D45G (3600、CL18) |
SPECTRIX D45G (3200、CL16) |
SPECTRIX D45G (2666、CL20) |
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AIDA 64 Extreme | |||
メモリリード(MB/s) | 50170 | 45736 | 38035 |
メモリライト(MB/s) | 28792 | 25594 | 21329 |
メモリコピー(MB/s) | 45152 | 41449 | 34475 |
メモリレイテンシ(ns) | 71.8 | 75.9 | 89.9 |
FINAL FANTASY XIV:暁のフィナーレベンチマーク | |||
1920×1080(最高品質) | 15622 | 15335 | 14421 |
ラギッドスタイルという新たな選択肢を提供した新製品
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