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秋のヘッドフォン祭 ONLINE 2021開催、気になる各社の新製品は?

2021年09月21日 13時00分更新

final

 finalはサプライズで未発表の完全ワイヤレスイヤホン「ZE3000」を紹介した。finalブランドとしては初となる完全ワイヤレスイヤホン。finalとして音質を重視しながらワイヤレスに踏み出すため、4~5年越しの開発となったということ。ノイズキャンセリングや外音取り込みを排除してワイヤレスとしての音質を追求したモデルだという。ZE3000という名称からはE3000やA3000を想起させる。

 ワイヤレス向けの6mmのドライバーを新開発。精度にポイントを置きつつ、接着剤を排するため熱癒着可能なシリコンを採用したという。また防水のためにベントを設けずに内部に空気の通路を設けている点もユニークだ。finalの森氏は会場にケースのサンプルを多数持参して披露した。10月か11月に正式発表して、年内発売を目指しているという。価格は未定。試聴機を試した野村氏は有線かと思うほどニュートラルで現代的な音とコメント。

パナソニック

 パナソニックはTechnicsブランドの完全ワイヤレスイヤホン「EAH-AZ60」(画像では黒)と「EAH-AZ40」(ローズゴールド)を紹介した。「EAH-AZ60」は高音質を目指してLDACに対応。新設計のバイオセルロース振動板を採用した、ノイズキャンセリング機能も搭載している。「EAH-AZ40」はコンパクトで高品位、若い人に勧められるモデル。標準添付されるイヤーチップもオリジナルでこだわりがあるとのこと。

 野村氏は第二世代となってより踏み込んだモデルのように思えるとコメント。小岩井さんは「EAH-AZ60」はこれが完璧だという感じでプロ用のモニターに近く、低音が自然にローエンドまで伸びる感じが良いとのこと。

須山補聴器

 須山補聴器からはFitEarブランドのカスタムイヤホン「FitEar DC Tiカスタム」を紹介。2年半ほど前から話題は出ていたが、正式発表となった。シェルはチタン造形でFitEar独自のショートレッグタイプを採用。基本的には「FitEar DC」にチタンシェルを採用したもので、内部のドライバーは同じ。ベースモデルの「FitEar DC」は静電型とダイナミック型、2種類のドライバーで構成されるハイブリッドタイプのカスタムイヤーモニター。

 画像にはケーブルが付いているが、ケーブルレスでの提供となる。リファレンスのケーブルとしては「FitEar cable009 Aqua」を使用しているとのこと。須山氏は27ヵ月間自分でも使用していたが、そのおかげで飽きずに使用し続けられる製品が作れたとコメントした。また、小岩井さんは試用中というFitEarのマイク付きイヤモニ(片耳のタイプ)やFitEarのゲーミングカスタムも披露した。

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