写真や動画の編集が可能な便利なソフトが付属
「BDR-XD08MB-S」は、付属ソフトも充実している。付属ソフトはディスクからではなく、公式サイトのリンクからCyberLink Media Suiteをダウンロードし、クイックスタートガイドに記載されているプロダクトキーでインストールして利用する。
利用できるのは、動画や音楽の再生ソフト「PowerDVD 14」、映像編集ソフト「PowerDirector 16LE」、BDXL対応のライティングソフト「Power2GO 11」、写真データ編集ソフト「PhotoDirector 10 LE」と多数。PCで動画や音楽、写真を楽しむのに困ることがないほど充実している。
新機能としてPowerDirector 16LEはアスペクト比9:16に対応。スマホを縦に持って撮影した縦長の動画の編集に最適だ。また、複数の動画データを1つの画面に配置するビデオコラージュが簡単に作成できる機能が追加された。
PhotoDirector 10LEでは、AI顔認識エンジンFaceMeを備え、写真の顔を検出して名前のタグ付けができる。人物が写っている大量の写真から、特定の人の写真を整理することが手間なく行なえる。また、レイヤー(階層)編集にも対応。複数の写真や画像、テキストを重ね、エフェクト、マスクなど多彩な機能で彩った写真編集ができる。
Power2GO 11では、新たにFLAC/APEでの音楽CDの取り込み&書き込みに対応。また、データディスクを作成する際、ファイルの暗号化ができるようになった。
「BDR-XD08MB-S」はCDの読み出し速度が24倍速。筆者が所持している10年前に発売されたBDXL対応の某社の光学ドライブも、仕様上は24倍速と同じだった。しかしながら、たとえば読み取りの精度やPCと接続するUSBの規格によって速度が変わるのだろうか。そこで、実際に18トラックのゲームサントラの読み込み速度を計測して比較してみた。
計測はドライブユーティリティーで「品質モード」、「パフォーマンスモード」にし、Power2GO 11にて128000bpsのWMAで取り込み、ストップウォッチで実施した。
10年前の光学ドライブは、同じ24倍速ではあるが、長年使っていた影響かUSB2.0であるためか「BDR-XD08MB-S」よりも音楽データの取り込みに倍の時間がかかった。仕様上のスペックだけを見て、速度が変わらないと思っている人もいるだろうが、今使っている光学ドライブで20トラックくらいの音楽CDの取り込みを10分前後かかっていて遅いと感じている人は買い替えても良いかもしれない。
「BDR-XD08MB-S」は、UHD BD対応というのがひとつの特徴だが、今回紹介しなかったが、PCでUHD BDで使用するにはいろいろと条件があり、必要ないという人もいるだろう。そんな人にオススメなのが、UHD BD非対応だが機能はほぼ変わらないベースモデルの「BDR-XD08BK/SV/GL」だ。
「BDR-XD08BK/SV/GL」は、ビジネスノートPCなどに採用される色に近い3色が用意されている。特にシルバーとゴールドは、高級感のあるデザインで高い所有欲が得られる。「BDR-XD08MB-S」と同じく薄型・軽量で、BDXLにまで対応している。実売価格は1万3000円前後と、「BDR-XD08MB-S」よりやや安価なので、BDXL対応までで問題なく、色を重要視する人などは、こちらを選ぶのもイイだろう。
BDやDVD、CDといった光学メディアは、使うシーンが減って来てはいるが、雑誌の付録やイベント限定品など、いろんな用途で使われたり、大切な仕事などのデータを安全に保管したりと、未だ活用されている。「BDR-XD08MB-S」は、複数のOSに対応する汎用性の高さ、PureReadによる同社ならではの高い読み込み精度、付属ソフトにより多機能と、1台手元に置いておきたい製品。光学ドライブがなくて、最近ちょっと困ったことがあった、音楽CDをスマホやPCでより良い音で楽しみたいといった人は、購入を検討してみてはどうだろうか。
(提供:パイオニア)
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