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ソニー、テレワークも視野に入れたネック型スピーカー「SRS-NB10」

2021年07月07日 13時00分更新

背後まで広がったような不思議な空間

 発表に合わせて、短時間通話や試聴をすることができた。ヘッドホンのように周囲に音が出ないわけではないが、耳との至近距離で使用する仕組みのため、最大音量にしてもそれほど気にならない大きさだ。スピーカー位置の関係で、音は頭の後ろ側に定位するため、ヘッドホンともまた異なる独特の空間再現になっている。密閉型ヘッドホンのように、細かい音までトレースできたり、パンチのある低音再生ができるわけではないが、圧迫感がなく自然な再現性が得られ、疲れにくいのはメリットだ。装着中は重さもあまり感じず、ハンズフリーの快適さがある。

音量/通話ボタンも分かりやすい位置にある。

 通話時の音質に関してもクリアだ。声が首元に聞こえるので少し違和感があるが、その点は除けば非常に自然だ。音が大きくなるわけでないため、ノートパソコンの内蔵スピーカー+マイクのように、スピーカー再生中の音をマイクが拾ってエコーのような効果が出る……といった心配もない。ミュートボタンは、目視するのが難しいが、先端部の覚えやすい位置にあるため、手探りでも簡単に操作できる。

 音質を重視したSRS-WS1とは別軸の快適性を狙った製品だが、Bluetooth接続でスマホを使った会議も気軽にこなせる点は、イマドキの家時間を過ごすという意味では、有効活用できるシーンが多いだろう。価格的にも1万円程度安価なので、ネックスピーカーがどんなものか試してみたいという人にも適しているだろう。

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